最終更新日:2022-03-16
トラックの種類 名称・大きさ・サイズと小型・中型・大型の違い
「トラック」は物流業界において大活躍の乗り物で、私たちの生活に深くかかわっている乗り物のひとつです。
といっても一般的には、自分でトラックを運転している人の方が少ないですよね。
そのためトラックの細かい定義を知らないという方は多いかと思います。
「トラックを運転しているけど、実は定義についてはあいまいかも…」という方や、これからトラックドライバーにとして働きたいと考えている方には、ぜひ参考にして頂きたいです。
一口に「トラック」と言っても、トラックには様々な種類があります。
なんとなくトラックの種類や区分について理解しているつもりだけど、よくわからないと言う方もいらっしゃるかと思います。
ここで今一度「トラック」の区分やそれぞれについて確認していきましょう。
【目次】
1.トラックはどのように区分される?
1-1.道路運送車両法におけるトラックの区分
1-2.道路交通法におけるトラックの区分
1-3.トラックメーカーにおけるトラックの区分
2.小型トラックの特徴と形状
2-1.小型トラックの特徴
2-2.小型トラックが使用される場面
2-3.小型トラックに多く見られる形状
3.中型トラックの大きさと形状
3-1.中型トラックの特徴
3-2.中型トラックが使用される場面
3-3.中型トラックに多く見られる形状
4.大型トラックの大きさや形状
4-1.大型トラックの特徴
4-2.大型トラックが使用される場面
4-3.大型トラックに多くみられる形状
5.「増トントラック」とは?
5-1.増トントラックの特徴
5-2.増トントラックのメリットとデメリット
6.トラックの種類や大きさの違いなどをおさらい
といっても一般的には、自分でトラックを運転している人の方が少ないですよね。
そのためトラックの細かい定義を知らないという方は多いかと思います。
「トラックを運転しているけど、実は定義についてはあいまいかも…」という方や、これからトラックドライバーにとして働きたいと考えている方には、ぜひ参考にして頂きたいです。
一口に「トラック」と言っても、トラックには様々な種類があります。
なんとなくトラックの種類や区分について理解しているつもりだけど、よくわからないと言う方もいらっしゃるかと思います。
ここで今一度「トラック」の区分やそれぞれについて確認していきましょう。
【目次】
1.トラックはどのように区分される?
1-1.道路運送車両法におけるトラックの区分
1-2.道路交通法におけるトラックの区分
1-3.トラックメーカーにおけるトラックの区分
2.小型トラックの特徴と形状
2-1.小型トラックの特徴
2-2.小型トラックが使用される場面
2-3.小型トラックに多く見られる形状
3.中型トラックの大きさと形状
3-1.中型トラックの特徴
3-2.中型トラックが使用される場面
3-3.中型トラックに多く見られる形状
4.大型トラックの大きさや形状
4-1.大型トラックの特徴
4-2.大型トラックが使用される場面
4-3.大型トラックに多くみられる形状
5.「増トントラック」とは?
5-1.増トントラックの特徴
5-2.増トントラックのメリットとデメリット
6.トラックの種類や大きさの違いなどをおさらい
トラックはどのように区分される?
トラックは一般的に「小型トラック」「中型トラック」「大型トラック」の3種類に分けられます。
トラックは国土交通省が定める「道路運送車両法」と警察庁の管轄である「道路交通法」、そして「トラックメーカー」とで区分の基準が異なるので、注意が必要です。
トラックの維持費に関わる保険料や車検費用、高速料金などはすべて「道路運送車両法」によって区分されています。
具体的にはどのように違うのでしょうか?それでは見ていきましょう。
まず「道路運送車両法」におけるトラックの区分は「①トラックの寸法、②トラックの車両総重量、③トラックの最大積載量」によって定められています。
「小型トラックと中型トラック」は「①トラックの寸法」と「③トラックの最大積載量」によって分けられています。
「中型トラックと大型トラック」はどのように分けられているかというと、こちらは「②トラックの車両総重量」によって区分されています。
「道路運送車両法」においては小型トラックと中型トラックは寸法と積載量、中型トラックと大型トラックは総重量で区分されていると認識しておくと良いでしょう。
【参照】e-Gov法令検索 道路運送車両法
「道路交通法」においては、「トラックの車両総重量」と「トラックの最大積載量」によってトラックを3種類に区分しています。
詳しい区分方法については、後でトラックの種類ごとに見ていきます。
【参照】e-Gov法令検索 道路交通法
それでは、「トラックメーカー」はどのように区別しているのでしょうか?
「トラックメーカー」においては、単純に「トラックの最大積載量」によって「小型トラック」と「普通トラック」とで区分しています。
ただ、このままの区分だと「普通トラック」の中には中型トラックと大型トラックが混在している状態になります。
そのためトラックメーカーでは「普通トラック」をさらに細かく分類されている場合も存在します。
【参照】全日本トラック協会 車両総重量と積載量
トラックは国土交通省が定める「道路運送車両法」と警察庁の管轄である「道路交通法」、そして「トラックメーカー」とで区分の基準が異なるので、注意が必要です。
トラックの維持費に関わる保険料や車検費用、高速料金などはすべて「道路運送車両法」によって区分されています。
具体的にはどのように違うのでしょうか?それでは見ていきましょう。
道路運送車両法におけるトラックの区分
まず「道路運送車両法」におけるトラックの区分は「①トラックの寸法、②トラックの車両総重量、③トラックの最大積載量」によって定められています。
「小型トラックと中型トラック」は「①トラックの寸法」と「③トラックの最大積載量」によって分けられています。
「中型トラックと大型トラック」はどのように分けられているかというと、こちらは「②トラックの車両総重量」によって区分されています。
「道路運送車両法」においては小型トラックと中型トラックは寸法と積載量、中型トラックと大型トラックは総重量で区分されていると認識しておくと良いでしょう。
【参照】e-Gov法令検索 道路運送車両法
道路交通法におけるトラックの区分
「道路交通法」においては、「トラックの車両総重量」と「トラックの最大積載量」によってトラックを3種類に区分しています。
詳しい区分方法については、後でトラックの種類ごとに見ていきます。
【参照】e-Gov法令検索 道路交通法
トラックメーカーにおけるトラックの区分
それでは、「トラックメーカー」はどのように区別しているのでしょうか?
「トラックメーカー」においては、単純に「トラックの最大積載量」によって「小型トラック」と「普通トラック」とで区分しています。
ただ、このままの区分だと「普通トラック」の中には中型トラックと大型トラックが混在している状態になります。
そのためトラックメーカーでは「普通トラック」をさらに細かく分類されている場合も存在します。
【参照】全日本トラック協会 車両総重量と積載量
小型トラックの特徴と形状
それではまず、小型トラックの特徴と小型トラックによくみられる形状についてお話していきましょう。
小型トラックは、最大積載量が3.0t未満のトラックのことを指します。
「小型」という言葉からもわかるように、積載量・総重量が最も少ないことが特徴です。「2トントラック」「3トントラック」とも呼ばれていますね。
道路運送車両法においては、小型トラックは車両の寸法も区分の基準となります。
小型トラックの条件を満たす寸法は、全長4,700mm以内、全幅1,700mm以内、全高2,000mm以内、最大積載量は3.0t未満、車両総重量が5.0t未満と規定されています。
現行の道路交通法における普通免許で運転できる小型トラックは「積載量2.0t以上4.0t未満」、「車両総重量3.5t未満」とされています。
わざわざ「現行の」と先ほど書いたのには理由があります。
というのも、2017年3月11日までに普通免許を取得した方は積載量3.0t未満、車両総重量5.0tの小型トラックが運転できるためです。
「最大積載量2.0t以上4.5t未満、車両総重量3.5t以上7.5t未満」のトラックを運転したい場合は「準中型免許」を取得しなければ、運転できません。
トラックメーカーによる小型トラックの定義としては、積載量2.0t未満、車両総重量は2.0t以上4.0t未満となっています。
【関連ページ】 2トントラックの最大積載量、形状・荷台の寸法について紹介
小型トラックは、主に近距離運送で用いられることが多いです。
コンビニの配送、宅配便の集配業務などを想像してもらえるとわかりやすいかと思います。
自分で引っ越し作業をするときに小型トラックを使用したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
なぜ近距離の運送でしか用いられないのかと言うと、小型トラックはドライバーの体への負担が大きいからです。
小型トラックは最初から長距離向けとしては作られていないのですね。
トラックは荷台に搭載される上物で種類が異なります。
そのため、トラックには様々な種類が存在しているのですが、トラックのサイズによって多く見られる形状というのは異なります。
それではまず、「小型トラック」によく見られるトラックの種類についてご紹介します。
ここで挙げた「平ボディ」「バンボディ」「冷凍冷蔵車」の3つは、小型・中型・大型いずれのトラックにも共通して使用されている形状なので、ここで詳しく説明します。
まず「平ボディ」ですが、こちらはトラックの基本的な形になります。
汎用性が高く、幅広く使用されています。荷台に屋根や目隠しのような役割をするものがないため、荷物を積み降ろしがスムーズに行えます。
その反面、むき出しの状態であるので積んだ荷物は丸見えの状態です。そのため雨風には弱いという弱点もあります。
次に「バンボディ」についてですが、バンボディは「箱車」とも呼ばれる形状のトラックを指します。
小型・中型・大型、どのサイズのトラックにも使用されますが、とくに小型トラックの中で最もよく使われている形と言われています。
「箱車」と呼ばれている理由は、その見た目にあります。
荷台にアルミ製の箱型の荷台が搭載されているためこのように「箱車」と呼ばれている、というわけですね。
続いて「冷凍冷蔵車」についてみていきましょう。
「冷凍冷蔵車」は、アルミ製のパネルで作られた箱型の荷室内(通称アルミバン)に冷却装置を備えたトラックのことを指します。
熱を遮断するために、断熱材を用いているのも特徴です。
「冷凍冷蔵車」はその温度管理設定によって
の3つに分けられるのも特徴です。
最後に、小型トラックによく見られる「保冷車」についてご説明します。
保冷車もまた、「冷凍冷蔵車」と同じように、冷却装置を備えたアルミバンを荷台に搭載したトラックのことを指します。
1℃単位で細かく温度を調整できるのが特徴で、生鮮食品など鮮度を保つ必要のある食品を運ぶ際に重宝されています。
【関連ページ】 冷凍車や冷蔵車の特徴は?配送ドライバーの仕事を知りたい
小型トラックの特徴と形状
小型トラックは、最大積載量が3.0t未満のトラックのことを指します。
「小型」という言葉からもわかるように、積載量・総重量が最も少ないことが特徴です。「2トントラック」「3トントラック」とも呼ばれていますね。
道路運送車両法においては、小型トラックは車両の寸法も区分の基準となります。
小型トラックの条件を満たす寸法は、全長4,700mm以内、全幅1,700mm以内、全高2,000mm以内、最大積載量は3.0t未満、車両総重量が5.0t未満と規定されています。
現行の道路交通法における普通免許で運転できる小型トラックは「積載量2.0t以上4.0t未満」、「車両総重量3.5t未満」とされています。
わざわざ「現行の」と先ほど書いたのには理由があります。
というのも、2017年3月11日までに普通免許を取得した方は積載量3.0t未満、車両総重量5.0tの小型トラックが運転できるためです。
「最大積載量2.0t以上4.5t未満、車両総重量3.5t以上7.5t未満」のトラックを運転したい場合は「準中型免許」を取得しなければ、運転できません。
トラックメーカーによる小型トラックの定義としては、積載量2.0t未満、車両総重量は2.0t以上4.0t未満となっています。
【関連ページ】 2トントラックの最大積載量、形状・荷台の寸法について紹介
小型トラックが使用される場面
小型トラックは、主に近距離運送で用いられることが多いです。
コンビニの配送、宅配便の集配業務などを想像してもらえるとわかりやすいかと思います。
自分で引っ越し作業をするときに小型トラックを使用したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
なぜ近距離の運送でしか用いられないのかと言うと、小型トラックはドライバーの体への負担が大きいからです。
小型トラックは最初から長距離向けとしては作られていないのですね。
小型トラックに多く見られる形状
トラックは荷台に搭載される上物で種類が異なります。
そのため、トラックには様々な種類が存在しているのですが、トラックのサイズによって多く見られる形状というのは異なります。
それではまず、「小型トラック」によく見られるトラックの種類についてご紹介します。
・平ボディ
・バンボディ
・冷凍冷蔵車
・保冷庫
・バンボディ
・冷凍冷蔵車
・保冷庫
ここで挙げた「平ボディ」「バンボディ」「冷凍冷蔵車」の3つは、小型・中型・大型いずれのトラックにも共通して使用されている形状なので、ここで詳しく説明します。
まず「平ボディ」ですが、こちらはトラックの基本的な形になります。
汎用性が高く、幅広く使用されています。荷台に屋根や目隠しのような役割をするものがないため、荷物を積み降ろしがスムーズに行えます。
その反面、むき出しの状態であるので積んだ荷物は丸見えの状態です。そのため雨風には弱いという弱点もあります。
次に「バンボディ」についてですが、バンボディは「箱車」とも呼ばれる形状のトラックを指します。
小型・中型・大型、どのサイズのトラックにも使用されますが、とくに小型トラックの中で最もよく使われている形と言われています。
「箱車」と呼ばれている理由は、その見た目にあります。
荷台にアルミ製の箱型の荷台が搭載されているためこのように「箱車」と呼ばれている、というわけですね。
続いて「冷凍冷蔵車」についてみていきましょう。
「冷凍冷蔵車」は、アルミ製のパネルで作られた箱型の荷室内(通称アルミバン)に冷却装置を備えたトラックのことを指します。
熱を遮断するために、断熱材を用いているのも特徴です。
「冷凍冷蔵車」はその温度管理設定によって
・「低温冷凍車」
・「中温冷凍車」
・「冷蔵車」
・「中温冷凍車」
・「冷蔵車」
の3つに分けられるのも特徴です。
最後に、小型トラックによく見られる「保冷車」についてご説明します。
保冷車もまた、「冷凍冷蔵車」と同じように、冷却装置を備えたアルミバンを荷台に搭載したトラックのことを指します。
1℃単位で細かく温度を調整できるのが特徴で、生鮮食品など鮮度を保つ必要のある食品を運ぶ際に重宝されています。
【関連ページ】 冷凍車や冷蔵車の特徴は?配送ドライバーの仕事を知りたい
中型トラックの大きさと形状
ここまでは小型トラックについてお話してきました。続いては、中型トラックの特徴についてお話していきます。
中型トラックは、積載量が3.0t以上6.5t未満のトラックのことを指します。
別名「4トントラック」とも呼ばれていますね。上物によって積載量に変化が出るのが特徴です。
【関連ページ】 4トントラックの積載量と必要な免許とは
道路運送車両法において定められている中型トラックの基準をご紹介します。
寸法は全長12,000mm以内、全幅2,500mm以内、全高3,800mm以内、積載量が6.5t以上、車両総重量は5.0t~11.0t未満と定められています。
中型トラックは中型免許を取得していないと運転できませんが、こちらも免許取得年月日によって運転できる幅が異なります。
道路交通法において、中型免許取得者は積載量4.5t以上6.5t未満、車両総重量7.5t以上11.0t未満の中型トラックを運転できるものと定められています。
一方、2007年6月1日までに中型免許を取得した方は、最大積載量5.0t未満、車両総重量は8.0t未満のトラックの運転ができるようになっています。
また、2017年3月11日までに中型免許を取得した方、もしくは準中型免許を取得した方は、積載量3.5t以上6.5t未満、車両総重量11.0t未満のトラックの運転が可能となります。
トラックメーカーにおける中型トラックの基準は、積載量が2.0t以上5.0t未満、総重量7.5t以上11.0t未満と定められています。
中型トラックは、汎用性が高く様々な用途で使用されています。
引越し業者を思い浮かべる方も多いでしょうが、運送業に最も需要があり、商品の運送やあらゆる製品の製造のための材料などを運搬するために用いられることが多いです。
中型トラックには以下の形状のものが多く存在します。
「平ボディ」「バンボディ」「冷凍冷蔵車」については、小型トラックの形状で触れたのでここでは省略します。
まず「ウィングボディ」ですが、その名の通り翼のように「バンボディ」の両側面が開くトラックのことを指します。
かなり広く扉が開くので、荷物の出し入れは効率よくスムーズに行えるようになっています。
次に「幌ウィング」についてです。
トラックの荷台に白い布のようなものが被さっているのを見たことはありませんか?あの布のことを「幌」と呼びます。
ここまでの説明で察した方もいらっしゃると思いますが、「ウィング部分」が「幌」に覆われているから「幌ウィング」と呼ばれているのです。
「ウィングボディ」をそのまま覆っているのではなく、ウィングの骨組みに幌が付いているので「ウィングボディ」より総重量が抑えられるというメリットがあります。
中型トラックの特徴
中型トラックは、積載量が3.0t以上6.5t未満のトラックのことを指します。
別名「4トントラック」とも呼ばれていますね。上物によって積載量に変化が出るのが特徴です。
【関連ページ】 4トントラックの積載量と必要な免許とは
道路運送車両法において定められている中型トラックの基準をご紹介します。
寸法は全長12,000mm以内、全幅2,500mm以内、全高3,800mm以内、積載量が6.5t以上、車両総重量は5.0t~11.0t未満と定められています。
中型トラックは中型免許を取得していないと運転できませんが、こちらも免許取得年月日によって運転できる幅が異なります。
道路交通法において、中型免許取得者は積載量4.5t以上6.5t未満、車両総重量7.5t以上11.0t未満の中型トラックを運転できるものと定められています。
一方、2007年6月1日までに中型免許を取得した方は、最大積載量5.0t未満、車両総重量は8.0t未満のトラックの運転ができるようになっています。
また、2017年3月11日までに中型免許を取得した方、もしくは準中型免許を取得した方は、積載量3.5t以上6.5t未満、車両総重量11.0t未満のトラックの運転が可能となります。
トラックメーカーにおける中型トラックの基準は、積載量が2.0t以上5.0t未満、総重量7.5t以上11.0t未満と定められています。
中型トラックが使用される場面
中型トラックは、汎用性が高く様々な用途で使用されています。
引越し業者を思い浮かべる方も多いでしょうが、運送業に最も需要があり、商品の運送やあらゆる製品の製造のための材料などを運搬するために用いられることが多いです。
中型トラックに多く見られる形状
中型トラックには以下の形状のものが多く存在します。
・平ボディ
・バンボディ
・冷凍冷蔵車
・ウィングボディ
・幌ウィング
・バンボディ
・冷凍冷蔵車
・ウィングボディ
・幌ウィング
「平ボディ」「バンボディ」「冷凍冷蔵車」については、小型トラックの形状で触れたのでここでは省略します。
まず「ウィングボディ」ですが、その名の通り翼のように「バンボディ」の両側面が開くトラックのことを指します。
かなり広く扉が開くので、荷物の出し入れは効率よくスムーズに行えるようになっています。
次に「幌ウィング」についてです。
トラックの荷台に白い布のようなものが被さっているのを見たことはありませんか?あの布のことを「幌」と呼びます。
ここまでの説明で察した方もいらっしゃると思いますが、「ウィング部分」が「幌」に覆われているから「幌ウィング」と呼ばれているのです。
「ウィングボディ」をそのまま覆っているのではなく、ウィングの骨組みに幌が付いているので「ウィングボディ」より総重量が抑えられるというメリットがあります。
大型トラックの大きさや形状
それでは最後に、大型トラックについてご説明します。
大型トラックは、その名の通り最も大きなトラックを指しています。別名「10トントラック」とも呼ばれています。
【関連ページ】 10トントラックの積載量・車両総重量について
道路運送車両法で定められている大型トラックの寸法は、全長12,000mm以内、全幅2,500mm以内、全高は3,800mm以内となっています。
車両総重量は11.0t以上、積載量は中型トラックと同じく6.5t以上です。
続いて道路交通法における大型トラックの規定は積載量が6.5t以上、総重量11.0t以上で最大25.0tのものを指しています。
大型免許についてはいつ取得した免許でも積載量6.5t以上、車両総重量11.0t以上のトラックを運転することが可能となっています。
トラックメーカーの定める大型トラックの基準は、積載量5.0t以上、総重量5.0t以上となっています。
トラックによっては道路交通法において中型トラックの扱いとなる場合もある、ということですね。
大型トラックは長時間で長距離移動をしているイメージがあるかと思います。
実際その通りで、大型トラックの使用用途は多岐に渡ります。
大型トラックはその大きさゆえに、たくさんの荷物や重い物(例えば産業廃棄物や土砂など)を運搬できるようになっています。
大型トラックはとくに規格が大きいので、上物に冷凍冷蔵庫を搭載することでたくさんの生鮮食品の運搬も可能なのです。
大型トラックは居住性も高いため、長距離で数日間の運送に用いられることが多いというわけです。
それでは、ここから大型トラックによく見られる形状をご紹介します。
「平ボディ」「バンボディ」「冷凍冷蔵車」は小型トラックで、「ウィングボディ」は中型トラックの部分でそれぞれ解説してきましたので、ここでの説明は省きたいと思います。
荷台に搭載されているクレーンで荷物の積み下ろしを行う「クレーン付き」のものも、大型トラックには存在します。
さきほどもお話したように、大型トラックになると長距離の移動が可能となり一度にたくさんの物を積めるようになっているため、同じ形状であったとしても、小型・中型トラックとは用途が異なると言えるでしょう。
ここまで基本的な3種類のトラックについてお話してきましたが、ここで「増トントラック」についても軽く触れていきたいと思います。
「そもそも増トントラックとは何だ?」と思われている方もいらっしゃるかと思います。
増トントラックとは「積載量を普通のトラックよりも増加させたもの」のことです。
このように説明されてもあまりピンとこないかもしれません。
「中型トラックでは物足りないと感じるが、大型トラックは維持費がかかるため手を出せない」と悩んでいるトラック運転手の想いから産まれたトラックが、この「増トントラック」という存在です。
具体的には「4トントラック(中型トラック)」をベースに積載量を6.5t~8.0t程度まで増加させるように手を加えたトラックを「増トントラック」と呼んでいます。
「増トントラック」にもしっかりとした定義があるので、それを説明すると、積載量は8.0t~11.0t未満、車両総重量は5.0t~6.5t未満のものと定められています。
「増トントラック」は「中型トラック」と見分けがつかないとよく言われますが、実はタイヤが異なります。
積載量が増加されているので、タイヤのサイズは4トントラックよりも大きくなっています。
そしてナットの数にも違いがあります。
4トントラックのタイヤのナットは6穴、増トントラックはナットが8穴という違いがあります。
「増トントラック」のメリットは、中型トラックの規格でありながら中型トラックよりもたくさん物が積めるという点です。
そして先ほども少し触れましたが、増トントラックは「中型トラック」の維持費のままで乗れるという強みがあります。
そのうえ「大型トラック」に近い、もしくは同等の役割を果たしてくれるという点が、増トントラックのメリットとして挙げられます。
「増トントラック」のデメリットとしては、積載量が増えた結果うっかり車両総重量が8.0tを超えてしまうおそれがあると言う点です。
8.0tを超えてしまうと免許区分が変わってしまうので、その点は気を付けていく必要があるでしょう。
中型トラックなのにたくさん積める、維持費も中型トラックと同じとなると、増トントラックを選択する人は自然と増えてきますよね。現に増トントラックは人気です。
今まで「中型トラックだ!」と思っていたトラック、実は「増トントラック」であることの方が多いかもしれませんね。
最後にここまで解説してきたトラックの種類や大きさ、名称、特徴などについてまとめます。
トラックも大きさや種類によってその特徴が大きく異なっています。
トラックに何を積むのか、どのくらいの範囲を回ることになるのかを考慮してトラックを選ぶのがベストでしょう。
【関連ページ】 トラックの種類による仕事内容の違いについて
大型トラックの特徴
大型トラックは、その名の通り最も大きなトラックを指しています。別名「10トントラック」とも呼ばれています。
【関連ページ】 10トントラックの積載量・車両総重量について
道路運送車両法で定められている大型トラックの寸法は、全長12,000mm以内、全幅2,500mm以内、全高は3,800mm以内となっています。
車両総重量は11.0t以上、積載量は中型トラックと同じく6.5t以上です。
続いて道路交通法における大型トラックの規定は積載量が6.5t以上、総重量11.0t以上で最大25.0tのものを指しています。
大型免許についてはいつ取得した免許でも積載量6.5t以上、車両総重量11.0t以上のトラックを運転することが可能となっています。
トラックメーカーの定める大型トラックの基準は、積載量5.0t以上、総重量5.0t以上となっています。
トラックによっては道路交通法において中型トラックの扱いとなる場合もある、ということですね。
大型トラックが使用される場面
大型トラックは長時間で長距離移動をしているイメージがあるかと思います。
実際その通りで、大型トラックの使用用途は多岐に渡ります。
大型トラックはその大きさゆえに、たくさんの荷物や重い物(例えば産業廃棄物や土砂など)を運搬できるようになっています。
大型トラックはとくに規格が大きいので、上物に冷凍冷蔵庫を搭載することでたくさんの生鮮食品の運搬も可能なのです。
大型トラックは居住性も高いため、長距離で数日間の運送に用いられることが多いというわけです。
大型トラックに多くみられる形状
それでは、ここから大型トラックによく見られる形状をご紹介します。
・平ボディ
・バンボディ
・冷凍冷蔵車
・ウィングボディ
・バンボディ
・冷凍冷蔵車
・ウィングボディ
「平ボディ」「バンボディ」「冷凍冷蔵車」は小型トラックで、「ウィングボディ」は中型トラックの部分でそれぞれ解説してきましたので、ここでの説明は省きたいと思います。
荷台に搭載されているクレーンで荷物の積み下ろしを行う「クレーン付き」のものも、大型トラックには存在します。
さきほどもお話したように、大型トラックになると長距離の移動が可能となり一度にたくさんの物を積めるようになっているため、同じ形状であったとしても、小型・中型トラックとは用途が異なると言えるでしょう。
「増トントラック」とは?
ここまで基本的な3種類のトラックについてお話してきましたが、ここで「増トントラック」についても軽く触れていきたいと思います。
増トントラックの特徴
「そもそも増トントラックとは何だ?」と思われている方もいらっしゃるかと思います。
増トントラックとは「積載量を普通のトラックよりも増加させたもの」のことです。
このように説明されてもあまりピンとこないかもしれません。
「中型トラックでは物足りないと感じるが、大型トラックは維持費がかかるため手を出せない」と悩んでいるトラック運転手の想いから産まれたトラックが、この「増トントラック」という存在です。
具体的には「4トントラック(中型トラック)」をベースに積載量を6.5t~8.0t程度まで増加させるように手を加えたトラックを「増トントラック」と呼んでいます。
「増トントラック」にもしっかりとした定義があるので、それを説明すると、積載量は8.0t~11.0t未満、車両総重量は5.0t~6.5t未満のものと定められています。
「増トントラック」は「中型トラック」と見分けがつかないとよく言われますが、実はタイヤが異なります。
積載量が増加されているので、タイヤのサイズは4トントラックよりも大きくなっています。
そしてナットの数にも違いがあります。
4トントラックのタイヤのナットは6穴、増トントラックはナットが8穴という違いがあります。
増トントラックのメリットとデメリット
「増トントラック」のメリットは、中型トラックの規格でありながら中型トラックよりもたくさん物が積めるという点です。
そして先ほども少し触れましたが、増トントラックは「中型トラック」の維持費のままで乗れるという強みがあります。
そのうえ「大型トラック」に近い、もしくは同等の役割を果たしてくれるという点が、増トントラックのメリットとして挙げられます。
「増トントラック」のデメリットとしては、積載量が増えた結果うっかり車両総重量が8.0tを超えてしまうおそれがあると言う点です。
8.0tを超えてしまうと免許区分が変わってしまうので、その点は気を付けていく必要があるでしょう。
中型トラックなのにたくさん積める、維持費も中型トラックと同じとなると、増トントラックを選択する人は自然と増えてきますよね。現に増トントラックは人気です。
今まで「中型トラックだ!」と思っていたトラック、実は「増トントラック」であることの方が多いかもしれませんね。
トラックの種類や大きさの違いなどをおさらい
最後にここまで解説してきたトラックの種類や大きさ、名称、特徴などについてまとめます。
・トラックは「小型トラック(2トントラック)」「中型トラック(4トントラック)」「大型トラック(10トントラック)」の3種類に分けられる
・トラックの分類の定義は「道路運送車両法」「道路交通法」「トラックメーカー」によって異なる
・どの型のトラックにも共通して多いボディは「平ボディ」「バンボディ」「冷凍冷蔵車」
・小型トラックは近距離、中型・大型トラックは遠距離の配達に向いている。中でも大型トラックは長期の移動に適している
・中型トラックと大型トラックの中間的存在として「増トントラック」も存在している
・トラックの分類の定義は「道路運送車両法」「道路交通法」「トラックメーカー」によって異なる
・どの型のトラックにも共通して多いボディは「平ボディ」「バンボディ」「冷凍冷蔵車」
・小型トラックは近距離、中型・大型トラックは遠距離の配達に向いている。中でも大型トラックは長期の移動に適している
・中型トラックと大型トラックの中間的存在として「増トントラック」も存在している
トラックも大きさや種類によってその特徴が大きく異なっています。
トラックに何を積むのか、どのくらいの範囲を回ることになるのかを考慮してトラックを選ぶのがベストでしょう。
【関連ページ】 トラックの種類による仕事内容の違いについて
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗
運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。