1. トップページ
  2. 転職ガイド
  3. トラック運転手への転職は50代の未経験でもできるか
最終更新日:2021-10-28

トラック運転手への転職は50代の未経験でもできるか

トラQ編集部
トラック運転手への転職は50代の未経験でもできるか
トラック運転手への転職を、50歳代の年齢で、しかも未経験の方が達成することは可能なのでしょうか。

トラック運転手として働くためには、必要な免許は未経験の状態から取得できるでしょうか。

これから転職を考えている方にとって、こういったことは疑問に感じるかと思います。トラック運転手への中高年での転職は、非常に可能性があると考えられます。その根拠は以下のようなことが挙げられます。

・運送業界の人材は現在需要が非常に多い
・免許さえあれば、年齢と経験の有無を問わず仕事に従事できる
・運転が好きで体が丈夫なら適性がある

実は現在では、運送業界で活躍する人材の需要が非常に高くなっています。転職先が非常に充実している中、トラック運転手への転職を希望する方は増えてきています。

ここでは、トラック運転手として働く魅力や、実際の生活の内容の説明も含めて解説をしていきます。

トラック運転手になりたいと考える転職希望者の方は是非参考にしてみてください。



【目次】
1.トラック運転手になるために必要な資格
 1-1.車種によって免許が異なる
 1-2.普通自動車運転免許
 1-3.中型自動車運転免許
 1-4.大型自動車運転免許
2.大型を目指す場合はフォークリフト運転免許も持っておくと有利
3.トラック運転手が向いている人
 3-1.運転が好き
 3-2.整理整頓が得意
 3-3.一人で仕事をすることが苦にならない
 3-4.体が丈夫
 3-5.ストレスに強い
 3-6.一つ一つの仕事を確実に行なえる
4.50代の未経験で転職は可能か
 4-1.運送ドライバーの需要は大きい
 4-2.年齢制限はない
 4-3.歩合制の場合は高収入を狙える
5.勤務先の探し方
 5-1.複数の求人情報サイトを利用
6.50代未経験からのトラック運転手への転職のポイント まとめ

トラック運転手になるために必要な資格

トラック運転手になるために必要な資格
トラック運転手への転職を目指すためには、まずトラック運転手として働くために必要な資格がどのようなものなのか、おさえる必要があります。

トラック運転手として働くためには、特殊な資格や技能は必要なく、自動車を運転する免許があると可能となります。

ただ、自動車運転免許と一言で言っても、様々な種類の免許があります。

目指すトラック運転手になるために、自分が必要となる運転免許の種類を理解し、その仕事に必要な免許を理解し、まずはその免許取得を目指す必要があります。

車種によって免許が異なる


トラック運転手に必要な運転免許は、乗車するトラックの容量によって変わってきます。

通常の普通運転免許でもトラック運転手になることは可能ですが、目指すトラックの種類が決まっている場合は追加で取得が必要です。

・普通自動車運転免許…車両総重量が5トン未満の車両が運転可能
・中型自動車運転免許…車両総重量が11トン未満の車両が運転可能
・大型自動車運転免許…総重量の制限がなくなる


【関連ページ】 トラックの大きさに関わる積載量と分類から必要な免許について

普通自動車運転免許


普通自動車運転免許は、満18歳以上の方が取得できる一般的な自動車運転免許です。トラック運転手だけでなく、多くの一般の方が保有する運転免許と同じです。

実質的に、高等学校を卒業してすぐに取得出来る免許なので、高等学校卒業後に取得するとすぐにトラック運転手として仕事に従事できます。

ただ車両総重量が5トン未満ということは、小型クラスの車両に限定されます。

2トン車の取り扱いがメインになりますが、のちに中型や大型のトラックを運転するドライバーになりたい場合でも、その準備としておすすめです。

近年はオートマチックの免許が主流となっていますが、トラック運転手を目指す場合はマニュアルの免許取得を目指しましょう

トラックは、マニュアル車がメインであるためです。

中型自動車運転免許


中型自動車運転免許を取得するためには、以下の条件をクリアしないといけません。

・20歳以上
・普通自動車免許または大型特殊免許保有期間が通算2年以上

そのため、高校を卒業して運送会社に就職し、普通自動車運転免許を活用して小型トラック運転手として経験を2年積んで、その後取得を目指す方が多いです。

中型自動車運転免許を取得すると、車両総重量が11トン未満の車両を運転できるようになり、実質的に4トン車の車両のトラックドライバーの仕事に従事可能になります。

大型自動車運転免許


大型自動車運転免許を取得するためには、以下の条件をクリアしましょう。

・21歳以上
・普通自動車または大型特殊免許保有の期間が3年以上

大型自動車運転免許を取得すると、車両総重量の制限がなくなるので、トラック運転手としては最重量級の10トン車を運転できるようになります。

50歳以上の方がトラック運転手への転職を目指す場合は、それぞれの家庭環境や生活環境によって違いはあります。

収入の確保を一つの目標とした場合、大型自動車運転免許の取得が望ましいです。

小型・中型車両のドライバーよりも、大型トラックの運転手の方が収入面でかなりの優遇を受けられる可能性が高いためです。


大型を目指す場合はフォークリフト運転免許も持っておくと有利


さらに、大型トラック運転手を目指す場合は、フォークリフト運転免許も取得しておくとより有利になります。

10トン車への貨物積載の際に、フォークリフトを使用する機会はとても多いためです。

お客様の倉庫や工場などに輸送荷物を取りに行くとき、又は指定場所へ荷物を届けた際、10トントラックに積載するような荷物は手積みできないケースが多く、フォークリフトを使用することが多くなります。

フォークリフト免許を持っておくことで、様々な仕事を任せてもらえるようになるので、おすすめです。

トラック運転手が向いている人

トラック運転手が向いている人
トラック運転手として充実した仕事をこなすためには、必要になる資格を取得するはもちろんのこと、トラック運転手としての適性を持っていることが望ましいです。

以下に、トラック運転手に向いている人の性格や適性について列挙します。

・運転が好きであること
・整理整頓が得意であること
・一人で仕事をすることが苦にならないこと
・体が丈夫であること
・ストレスに強いこと
・一つ一つの仕事を確実に行えること

以上の事項は、すべて年齢は関係がありません。そのため、50歳以上の方でもトラック運転手として活躍することは十分にあり得ます。

運転が好き


トラック運転手は、自動車の運転が好きでないと務まりません。トラック運転手としての業務の大半が、トラックの運転であるためです。

ほとんどのトラック運転手が、一日の勤務時間のうち、8~9割の時間をトラックの車内で運転をして過ごすことになります。

大型トラック運転手の場合は特に顕著で、高速道路を延々と運転し続けるということも少なくありません。

自動車運転が好きであれば、仕事時間が非常に充実したものになります。逆に運転が苦手な方は、勤務時間が非常につらいものになってしまいます。

整理整頓が得意


トラック運転手として正確に仕事をこなすためには、整理整頓ができないといけません。

トラックにお客様の荷物を積み込む際に、種類ごとの分類、積み付け時の整理が欠かせないためです。

トラック運転手としての業務中、複数のお客様の荷物を混載にして運ぶケースは頻繁にあります。

その時、お客様ごとの荷物を混同してしまっていては、誤った荷物を下ろしてしまう危険が増します。

また、トラック積載容量にめいっぱい積載しないと積み込みができない場面が多くなります。荷物の大きさやタイプを判断して、整理整頓して上手に積み付けできる能力が必要になります。

トラック運転手は、整理整頓が得意な人の方が、適性があると言えます。荷物の誤積みや誤配送を起こさないように、普段から整理整頓をする癖をつけておきましょう。

一人で仕事をすることが苦にならない


一人で仕事をすることが苦にならないタイプの方の方が、トラック運転手に向いています。前述のように、トラック運転手は業務時間のほとんどをトラックの中で運転をして過ごすことになるので、業務中はほとんど一人で過ごすことになるためです。

会社で一日のスケジュールを聞くときや、運送中に新たな集配先のオーダーを受け取るとき、あるいはお客様の指定場所で荷物の受け渡しをするときには、他人と接することとなります。

しかしこれ以外はほとんどトラックの運転をしており、一人の時間となります。

一人で仕事をすることが苦手という方は、トラック運転手の仕事は向きません。

体が丈夫


トラック運転手の仕事をこなすためには、体が丈夫でないと務まりません。お客様の荷物の受け渡しや長時間のトラック運転をこなしていくためには、体力が必要になるためです。

お客様の荷物の積み下ろしをするときに、フォークリフトやクレーンを使用することも多いですが、一つ一つを持ち上げて積み込んでいく、いわゆる手積み作業をする機会も非常に多いです。

荷物によってはかなりの重量があるケースもあるので、体力が求められることが多いです。

また、運転中は常に集中をしていないと、交通事故や預かった荷物の破損事事故を起こしてしまいかねません。長時間の運転に体力的に耐えられないと、トラック運転手のしごとは務まりません。

トラック運転手は、体が丈夫で力仕事をしっかりとこなし、長時間の運転を苦にしない体力が求められる仕事です。

ストレスに強い


トラック運転手の方はストレスに強くないとかなり苦しい仕事時間を過ごすことになります。業務中、様々なジャンルのストレスを感じることが多いためです。

・渋滞
・運転の下手な人を迷惑に感じる
・顧客からの無理な要望
・顧客倉庫での待ち時間が長い


以上のような様々なストレスを受けるケースが多い仕事です。

渋滞や、運転の下手な人に遭遇することは、特に急ぎで荷物を運ばないといけない案件を請け負っているときに非常にいらいらすることです。

しかし、このような状況でも無理な運転をして事故を起こすことなく安全運転に徹することが重要です。

また、お客様からの無理な要望を受けることもあり、指定時間を守ってお客様の倉庫に到着したものの、受け取るべき荷物が用意されていなかったというケースは日常茶飯事です。

このようなときに不満を表情に出さず、冷静で適切な対応ができるかどうかが、信頼されるトラック運転手として業務にあたることができるのかが試されます。

仕事柄、様々なストレスを受けるケースが多いので、ストレスに対しての耐性を持っている方の方がトラック運転手に向いています。

一つ一つの仕事を確実に行なえる


一つ一つの仕事を確実にこなせることは、あらゆる仕事に共通して必要な能力ですが、トラック運転手の場合に特に求められる適性です。

不確実な業務は、即刻トラブルにつながってしまうことが多いためです。

例えば、誤ったお客様に荷物を届けてしまう、いわゆる誤配は、お客様から直接クレームを受けることになり、場合によっては損害賠償につながりかねない事故です。

また、お客様との荷物の受け渡しの際に、一つ一つの荷物を丁寧に確実に受け渡すことが重要です。

荷物の大小にかかわらず、一つ一つがお客様の大事な荷物であるという意識をもって、確実にこなすことが求められます。

荷物の量や種類にかかわらず、すべての仕事を確実に一つ一つこなしていくことが、信頼されるトラック運転手として備えておくべき適性です。

50代の未経験で転職は可能か

50代の未経験で転職は可能か
50歳代の年齢で、しかもトラック運転手としての経験がない方がトラック運転手への転職をすることは可能なのでしょうか。

もちろん、簡単なことではありませんが、十分に可能です。

・現在、運送ドライバーの需要は非常に大きい
・仕事内容や資格における年齢制限がない
・歩合制の仕事の場合は高収入を目指せる

以上のことから、50歳代という年齢でも多くの方がトラック運転手への転職は可能なもので、実際に転職を実現している方も大勢います。

運送ドライバーの需要は大きい


現在、運送系の人材に対する需要が非常に大きくなっています。多くの運送会社が、トラック運転手の人材を欲しがっている状況が続いていて、就職しやすい分野になっています。

これは、インターネットの普及による通販サービスが充実したことが背景にあります。

これまで各種店舗に足を運び商品を購入していたような方も、自宅でインターネットを介して注文をするケースが増えました。

これにより、配達をする必要が生じるため、運送系の人材に対する需要が急増したことが考えられます。

トラック運転手の仕事は、現在非常に多くなっていて、どの運送会社もトラック運転手の人材は確保しておきたいところです。

運送ドライバーの需要は、今後も衰えることはないと予想されており、年齢や経験の有無にかかわらず、転職がしやすい状況が継続すると考えられます。

年齢制限はない


トラック運転手として従事する場合、前述のとおり年齢制限はありません。資格を持っている限り、何歳でもトラック運転手としての活躍が可能です。

他の職種への転職を考える際には、年齢制限があるケースが多いです。例えば、公務員などは厳格に年齢を制限していて、制限を超過した方は採用試験を受けられません。

その点、トラック運転手は資格と体力があれば年齢に関係なく転職を目指せるので、50歳代といえども十分にチャンスがあります。

トラック運転手になる場合の年齢制限はないので、50歳代の方にもチャレンジする門戸がしっかりと開かれています。

【関連ページ】 トラック運転手への転職で年齢は不利になるか

歩合制の場合は高収入を狙える



運送会社によりますが、トラック運転手への給料体系として、歩合制を採用している企業があります。

この場合、仕事をこなすほどに高収入を得られる可能性があるのは、大きな魅力です。

ただ、近年は企業のコンプライアンスを重視する社会的要請が強くなっているため、労働環境・労働条件を企業側がしっかりと管理し、従業員の勤労状況を適正にする義務が雇用側に課せられている時代です。

以前のような歩合制の魅力は減少している側面もありますが、就職先を探す際は給料体系に関しても十分にチェックをして、稼げる可能性があるのか確認しましょう。

【関連ページ】 長距離トラック運転手の生活と気になる年収は

勤務先の探し方

勤務先の探し方
トラック運転手の転職先を探す際には、どのような方法があるのでしょうか。基本的には以下のような情報収集方法が考えられます。

・地域のハローワークの情報を探す
・転職情報誌をチェックする
・転職支援サイトなどのインターネットの情報を利用する

この中で、近年主流となっている方法としては、転職支援サイトの利用が挙げられます。

自分が欲しい情報を効率よく検索できるとともに、求人募集企業側も便利にかつ広範囲の人に人材募集情報を公開できるため、活用される機会が増えています。

複数の求人情報サイトを利用


トラック運転手の転職先を探す際には、複数の求人情報サイトを利用することをおすすめします。

運送業界の人材需要は非常に高いことを紹介しましたが、それでもやはり未経験で中高年の人材は募集条件から除外している企業も少なくないからです。

近年は、転職支援サイトも様々な業者が提供しており、中にはトラック運転手専門のサイトも増えてきています。

複数のトラック運転手専用転職サイトに会員登録し、未経験で50代でも転職が可能な求人情報を積極的に検索することで、自分にあった求人も見つかり、トラック運転手への道は開けるはずです。

複数の転職支援サイトを活用して、広範囲の情報を収集しながら転職先を探しましょう。

【関連ページ】 【トラQ】50代活躍中のトラック求人情報

労働条件・福利厚生の充実ぶり


転職支援サイトなどで求人情報を探す際には、労働条件や勤務先の福利厚生の内容をチェックしながら仕事探しをしましょう。

勤務先のチェックをする際に見るべきポイントは、以下のような内容です。

・就労条件が明記されているか(月給・賞与・残業手当など)
・社宅制度はあるか
・社会保険に加入しているかどうか

現在は、トラック運転手への需要が非常に高いため、転職希望者の側が勤務先を選択できる、いわゆる売り手市場となっています。

未経験で50歳代でも雇ってくれる勤務先が見つかったからといって、気軽に応募をするのではなく、十分に勤務先を比較することをおすすめします。

50代未経験からのトラック運転手への転職のポイント まとめ


50歳代で未経験の方が転職をするというのは、なかなか厳しいと感がるのが一般的です。

しかし、トラック運転手という職種は、比較的転職がしやすい分野であることは間違いありません。

運転が好きで、様々な場所に車で移動できることを喜びに感じられる人、さらには一人で着実に仕事をこなしていくことにやりがいを感じられる方は、トラック運転手は非常に向いています。

転職を志すのに遅すぎることはありません。ぜひ挑戦してみてください。

【関連ページ】 トラック会社の選び方「良い会社」と「悪い会社」
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

関連する記事