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最終更新日:2021-10-29

6トントラックの積載量とサイズ・特徴とは

トラQ編集部
6トントラックの積載量とサイズ・特徴とは
「6トントラック」は正確にはどのようなトラックなのかご存知でしたでしょうか?

一般的に「小型トラック」と呼ばれるトラックは2トントラックを、「中型トラック」と呼ばれるトラックは4トントラックを、そして、「大型トラック」と呼ばれるトラックは10トントラックを指しています。

トラックの大きさの定義の中で、6トントラックは中型トラック、大型トラックどちらに分類されるのか不明ですよね。

そこで今回は、積載量を含めた6トントラックの特徴について説明していきます。

・6トントラックの積載量は6トンまで?
・6トントラックの荷台の大きさは?
・6トントラックは中型トラック、大型トラックどちらに分類されるの?


このような疑問を持つ方は、ぜひ参考にしてみてください。



【目次】
1.6トントラックとは?
2.6トントラックの積載量・荷台の寸法・形状について
 2-1.6トントラックの積載量
 2-2.6トントラックの荷台の大きさ
 2-3.6トントラックの形状
3.6トントラックを運転するために必要な免許とは
 3-1.6トントラックを運転するためには中型自動車免許が必要
 3-2.中型自動車免許を取得する方法
 3-3.中型自動車免許は希望者全員が取得できるわけではない!
 3-4.中型自動車免許を取得するために必要な費用
 3-5.中型自動車免許を取得するまでに要する期間
4.「中型車は中型車(8t)」の中型自動車免許している方は限定解除を!
 4-1.8トン限定解除するための方法
 4-2.8トン限定解除するために必要な費用
 4-3.8トン限定解除するために必要な期間
5.6トントラックの積載量についてのまとめ


6トントラックとは?

6トントラックとは?
そもそも「6トントラック」とは、どのようなトラックを指しているのか曖昧な方は多いと思います。

6トントラックとは、中型トラックとされる4トントラックをベースにし、積載量を増やした増トントラックのことを指します。

「6トントラック」を調べると「増トントラック」というワードが出てくるのは、そのためです。

このことから6トントラックは、中型トラックに分類されるトラックであることが分かります。

では本来積載量は4トン前後である中型トラックですが、その積載量を増やすために、どのように改良されているのでしょうか。

トラックの足回りや車軸、フレームを強化し、トラックが荷物の重さに耐えられるようにします。

ちなみに、足回りを強化するために、タイヤのホイールのナット数を増やしています。

そのため見た目は4トントラックであっても、ナット数が1ヶ所8~10個ある場合は、6トントラックと見分けられます。

ナット数を増やし、重さに耐えられるよう改良するという技術が素晴らしいですよね!

6トントラックは、トラックの維持費を抑えながら、効率よく荷物を運ぶために生まれたトラックなのです。

6トントラックの積載量・荷台の寸法・形状について


中型トラック(4トントラック)を増トントラックとして改良したトラックが6トントラックです。

では、増トントラックへと改良した結果、6トントラックの積載量はどのように変化したのでしょうか。

6トントラックの積載量に加え、荷台の寸法、形状についても説明していきます。

6トントラックの積載量


中型トラックとされる4トントラックの積載量は、4トン前後です。

厳密に言うと4トントラックは、次の計算式に当てはめて計算されます。

車両総重量-(車両重量+乗車定員×0.055t)=最大積載量


そのため車両によって、そして乗車人数によっても、最大積載量は変わってきます。

しかし6トントラックは、5.4トン~6.3トンまで積載可能と定められています。

4トントラックのように計算式に当てはめて最大積載量を割り出さなくて良い分、6トントラックの方が積載量を覚えやすいですよね!

ちなみに積載量が6.5トンを超えると、大型トラックになります。

6トントラックの荷台の大きさ


6トントラックの荷台の大きさは、次のとおりです。
長さ6,330㎜
2,300㎜

※メーカーによって多少異なります。

4トントラック・フルボディの荷台の長さは、長さ 6,200mm/幅 2,360㎜/高さ 600㎜であるため、4トントラックと比較しても、荷台のサイズには差がないことが分かります。

6トントラックの形状


「4トントラックでは作業効率が落ちる」「しかし、維持費はなるべく節約したい」というトラックドライバーの希望から生まれた6トントラック。

6トントラックには、どのような形状があるのかも気になりますよね!

6トントラックの形状と特徴について説明していきます。

▼平ボディ
特徴・荷台がフラット
・屋根がない
・「アオリ」と呼ばれる落下防止策が付いている
活躍する現場荷物の運送全般
車体寸法長さ 8,180㎜ / 幅 2,300㎜
荷台寸法長さ 6,200㎜ / 幅 2,190㎜ / 高さ 400㎜


▼ウィング車
特徴・箱型の荷台の扉が左右に開くため荷物を積み下ろししやすい
・荷台の高さ、幅ともに2メートルを超えるため大きい荷物を運搬可能
活躍する現場ライブ用機器運搬・運送業者
車体寸法長さ 8,500㎜ / 幅 2,500㎜
荷台寸法長さ 6,200㎜ / 幅 2,200㎜ / 高さ 2,400㎜


▼ユニック車
特徴・荷台にクレーンを搭載している
・アームが360度回転する
活躍する現場建築現場・工事現場
車体寸法長さ 8,665㎜ / 幅 2,255㎜
荷台寸法長さ 6,030㎜ / 幅 2,140㎜ / 高さ 400㎜


▼ダンプ車
特徴荷台が稼働し傾斜になったことで荷物の積み下ろしができる
活躍する現場建築現場・工事現場
車体寸法長さ 5,470㎜ / 幅 2,250㎜
荷台寸法長さ 3,400㎜ / 幅 2,060㎜ / 高さ 500㎜


※全形状、車体寸法・荷台寸法はメーカーによって多少異なります。

4トントラックには「バン車」と呼ばれる箱型の荷台が搭載されたトラックもありますが、6トンは「バン車」よりも「ウィング車」の方が多いようです。

また、6トントラックは、宅配便などの荷物運搬業者よりも、建築現場や工事現場で活躍する形状と言えます。

「建築現場や工事現場で働きたい」と考えている方は、6トントラックを運転できたほうが選べる職の幅が広がるでしょう。

運転するために必要な免許とは

運転するために必要な免許とは
トラックは次のように、3つの大きさに分類されます。

・小型トラック
・中型トラック
・大型トラック


またそれぞれを運転するために、必要な免許が異なります。

では、6トントラックを運転するために、必要となる免許について紹介します。

6トントラックを運転するためには中型自動車免許が必要


6トントラックを運転するためには、中型自動車免許が必要です。

4トントラックが運転できる【準中型免許】では、6トントラックは運転できないということは押さえておきましょう。

中型自動車免許を取得することにより、最大積載量6.5トンまで運転可能です。

最大積載量6.5トンまで運転できるとなると、いっきに選べる職の幅も広がるため、自分の強みとなりそうですね!

ちなみに、平成29年3月12日に道路交通法が改正されたことにより、それまで以前に中型自動車免許を取得した方と、それ以降に中型自動車免許を取得した方とでは、運転できるトラックの最大積載量が変わってきます。

同じ中型自動車免許でも、取得した日によって運転できるトラックが異なることをしっかり覚えておきましょう。

平成29年3月11日までに中型自動車免許を取得した方の車両区分と、平成29年3月12日以降に中型自動車免許を取得した方の車両区分についてまとめてみました。

ご自身の免許取得日をもとに、車両区分を確認してみてはいかがでしょうか。

【平成19年6月2日~平成29年3月11日までに免許を取得した方の車両区分】
車両総重量5トン以上~11トン未満
最大積載量3トン以上~6.5トン未満
乗員定数29人まで


【平成29年3月11日以降に免許を取得した方の車両区分】
車両総重量7.5トン以上~11トン未満
最大積載量4.5トン以上~6.5トン未満
乗員定数29人まで


中型自動車免許を取得する方法


中型自動車免除を取得するためには、下記の3通りの方法があります。

それらの方法におすすめの方も合わせてご確認ください。
・教習所へ通う方法しっかり中型トラックの運転技能を学びたい方におすすめ
・合宿で取得する方法最短で取得したい方/なるべく費用を抑えたい方におすすめ
・運転免許試験場で技能試験を直接受験する方法(一発試験)技能にかなり自信のある方で、10万円未満で中型免許を取得したい方


中型自動車免許は希望者全員が取得できるわけではない!


中型自動車免許は希望者全員が取得できるわけではありません。取得条件が決められています。

条件は次のとおりです。

・満20歳以上
・普通免許の保有通算2年以上
・視力 両眼 0.8以上/片眼 0.5以上/深視力2.5mの距離で平均誤差2cm以内(眼鏡・コンタクトレンズの着用可)
・赤・青・黄色が識別できる
・10メートルの距離で90dbの警音器の音が聞こえる(補聴器使用可)


普通免許の保有通算2年以上となっていますが、免停期間は除かれるため、注意してください。

また普通自動車免許同様、視力が悪いと中型自動車免許を取得できません。

視力に自信がない方は、眼鏡、コンタクトレンズを忘れずに装着しましょう。

中型自動車免許を取得するために必要な費用


中型自動車免許を取得するために必要な費用は、保有している免許区分によっても異なります。

また次のように、免許取得する方法によっても異なります。

・教習所に通った場合
・合宿で取得した場合
・運転免許試験場で技能試験を直接受験する場合


免許を取得する方法に沿って、費用の相場をまとめてみました。
教習所へ通う場合10~24万円程度
合宿で取得する場合9~16万円程度
運転免許試験場で技能試験を直接受験する場合5~7万円程度


費用順に見ると次の順番となります。

運転免許試験場で技能試験を直接受験する場合 > 合宿で取得する場合 > 教習所へ通う場合


中型自動車免許を取得するまでに要する期間


中型自動車免許を取得するまでに要する期間も、費用と同様、すでに保有している免許の種類と取得方法によって異なります。

取得方法に沿って、取得するまえの、おおよその期間を表にまとめてみました。
教習所へ通う場合5日~8週間程度
合宿で取得する場合1~2週間程度
運転免許試験場で技能試験を直接受験する場合即日


合宿で取得する場合のおおよその期間は、1~2週間としていますが、あくまでもスムーズに学科・技能学科を受けられた場合の目安です。

取得するまでの期間順に見ても、費用同様、この順番となります。

運転免許試験場で技能試験を直接受験する場合 > 合宿で取得する場合 > 教習所へ通う場合

「中型車は中型車(8t)」の中型自動車免許している方は限定解除を!

「中型車は中型車(8t)」の中型自動車免許している方は限定解除を!
すでに「中型車は中型車(8t)」の中型自動車免許を取得している方は、限定解除を行う必要があります。

なぜなら「中型車(8t)」の8トンは、車両総重量を指すからです。

しかも、「中型車は中型車(8t)」の中型自動車免許の場、運転していいトラックの最大積載量は5トンまでと6トンには達しません。

これでは6トントラックは運転できませんよね。

限定解除を行うと、車両総重量11トンまで・最大積載量6.5トンまで引き上げられるようになっています。

それによって、晴れて6トントラックも運転可能になるのです!

同じ中型自動車免許でも運転できるトラックの大きさが異なるというのは驚きですよね!

ちなみに積載量が8トンまでと誤って解釈し、6トントラックを運転すると、違反となってしまいます。

積載量と車両総重量を誤って解釈しないように注意しましょう。

では、中型自動車免許の限定解除するためには、どのような方法があるのか詳しく説明していきます!

8トン限定解除するための方法


8トン限定解除するためには、次の3通りの方法があります。

・教習所に通い取得する
・合宿で取得する
・運転免許試験場で技能試験を直接受験する


お気づきの方もいるでしょう。

そうです。実は中型自動車免許を取得する方法と同じ方法で、限定解除ができるようになっています!

費用重視で限定解除の方法を決めたい方には、最も安くすむ【運転免許試験場で技能試験を直接受験する方法】がおすすめですが、一発合格は難しいというのが現実です。

1発合格を目指すのであれば、合宿もしくは教習所で、限定解除のための講習を受けたほうがいいでしょう。

「仕事があるため、合宿には参加できない」という方は、教習所に通うことをおすすめします。

3つの方法の中で最も費用はかかりますが、合格する確率は上がります。そのうえ、仕事を休むことなく限定解除ができるのです。

・仕事しながら限定解除を行いたい方 → 教習所に通い取得する
・なるべく費用を抑え、短期間で限定解除を行いたい方 → 合宿で取得する
・一発合格の自信がある方 → 運転免許試験場で技能試験を直接受験する方法


上記を踏まえ、ご自身にはどの方法が相応しいのか、じっくり検討してみてはいかがでしょうか。

8トン限定解除するために必要な費用


8トン限定解除するためには、どのくらいの費用が必要なのか気になりますよね。

8トン限定解除するための費用は、限定解除する方法によって異なります。

それでは、それぞれの方法における費用について見ていきましょう。
教習所に通い取得する場合10~14万円前後
合宿で取得する場合10~13万円前後
運転免許試験場で技能試験を直接受験する場合試験車両使用料+受験手数料1,450円


費用で見ると、教習所に通う方法と合宿で取得する方法には、そう大差はありません。

運転免許試験場であれば、技能試験に使用する試験車両使用料に加え、受験手数料1,450円と、かなりリーズナブルに限定解除ができることがわかります。

しかし、前項「8トン限定解除するための方法」で説明したように、運転免許試験場で技能試験を直接受験する場合、1発合格はかなり難しいと言われています。

確かに費用は安いのですが、何度もチャレンジする精神力が求められるでしょう。

とは言え、何度受験したとしても、教習所と合宿のように10万円以上費用がかかることはないことを考えると、技能に自信があり、かつ安く限定解除したい方には、運転免許試験場で技能試験を直接受験する方法が最も適しているかもしれません。

8トン限定解除するために必要な期間


8トン限定解除するために必要な期間も、限定解除するための方法によって異なります。

おおよその期間を表にまとめてみました。
教習所に通い取得する場合最短5日程度
合宿で取得する場合3泊4日程度
運転免許試験場で技能試験を直接受験する場合即日


いずれの方法においてもスムーズに進んだ場合、1週間もかからずに限定解除ができるようになっています。

業務上必要になることが分かっている方は、早めに限定解除しておくことをおすすめします!

6トントラックの積載量についてのまとめ

6トントラックの積載量についてのまとめ
6トントラックは4トントラックを改良した増トントラックです。

6トントラックは、トラック業界において、4トントラックに比べると、まだまだ知名度が低い車種ではあります。

しかし、下記のようにメリットが多いのです。

・維持費が抑えられる
・最大積載量は6.3トンであるため運べるため効率よく仕事ができる


そのため、これから様々な業種で活躍する可能性があります。

車体のサイズは4トントラックと大差ないのに、6トントラックの積載量は2トン前後大きくなるという点は魅力的ですよね!

また、最大積載量を計算式で求める4トントラックとは異なり、6トントラックは明確に5.4トン~6.3トンまでと決められています。

最大積載量が覚えやすいという点も魅力の一つと言えるでしょう。

ただし、6トントラックを運転するためには、中型自動車免許が必要です。準中型自動車免許までしか保有していない方は、中型自動車免許取得を目指しましょう。

8トン限定の方は、限定解除をしないと6トントラックを運転できません。「中型トラックの中では4トントラックしか運転できない」ということを避けたいと考えている方は、教習所・合宿・一発試験、いずれかの方法で限定解除することをおすすめします。
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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