最終更新日:2021-10-30
10トントラックは大型免許で運転可能!運転の注意点は?
「大型トラックといえば10トントラック!」というイメージを持っている方も多いでしょう。
10トントラックは大型自動二輪免許で運転できるものであり、長距離配送によく用いられます。
10トントラックはトラックの花形ともいえ憧れる人も多いのですが、その運転は一筋縄ではいきません。
10トントラックの免許を取得した後も、実際に荷物を積んだトラックの運転に慣れるまで時間が掛かるものです。
この記事では10トントラックの運転免許取得に関連して以下のことがわかります。
それでは1つずつ解説します。
【目次】
1.10トントラックの運転に必要な免許は?
1-1.大型免許取得の条件と入校後の流れ
2.10トントラックの規格は?
2-1.もっと仕事の幅が広がる免許
3.10トントラックは積みすぎ注意
3-1.過積載運転による罰則
4.10トントラックの運転の注意点
4-1.カーブの際の注意点
4-2.狭い道での安全確認
4-3.ブレーキの感覚
5.10トントラックは大型免許で運転可能!安全運転を心掛けよう
10トントラックは「大型自動二輪免許」で運転できる大型トラックです。
大型自動二輪免許で運転可能な車両は【車両総重量11トン以上/最大積載量6.5トン以上/乗車定員30人以上】のいずれかの条件を満たす車両です。
そのほかにも大型免許を取得することで、中型自動車、普通自動車、小型特殊自動車、原動機付自転車を運転できるようになります。
大型免許取得の教習所入校条件は以下の通りです。
「普通免許取得後3年以上」は、免停期間を除きます。運転経歴証明書の提出を求める教習所もあるので、入校前に事前に確認しておきましょう。
大型免許は運転難易度が高く、普段車に乗っている人、小型・中型トラックドライバーとして運転実績がある人でも取得が難しいと言われています。
そのため、通学や合宿でしっかり練習し、免許を取得する必要があります。
大型免許取得までの講習数は次の通りです。
通学免許も合宿免許も、最短で14日程度で講習を完了できる内容です。
入校にかかる費用は通学で25万前後、合宿で20万前後ですが、繁忙期はどの教習所も料金が高くなる傾向にあるので注意しましょう。
10トントラックは大型自動二輪免許で運転できるものであり、長距離配送によく用いられます。
10トントラックはトラックの花形ともいえ憧れる人も多いのですが、その運転は一筋縄ではいきません。
10トントラックの免許を取得した後も、実際に荷物を積んだトラックの運転に慣れるまで時間が掛かるものです。
この記事では10トントラックの運転免許取得に関連して以下のことがわかります。
・10トントラックの運転に必要な免許と取得方法
・10トントラックの標準的な規格と上物の種類
・10トントラックは過積載に注意
・10トントラックを運転する際の注意点
・10トントラックの標準的な規格と上物の種類
・10トントラックは過積載に注意
・10トントラックを運転する際の注意点
それでは1つずつ解説します。
【目次】
1.10トントラックの運転に必要な免許は?
1-1.大型免許取得の条件と入校後の流れ
2.10トントラックの規格は?
2-1.もっと仕事の幅が広がる免許
3.10トントラックは積みすぎ注意
3-1.過積載運転による罰則
4.10トントラックの運転の注意点
4-1.カーブの際の注意点
4-2.狭い道での安全確認
4-3.ブレーキの感覚
5.10トントラックは大型免許で運転可能!安全運転を心掛けよう
10トントラックの運転に必要な免許は?
10トントラックは「大型自動二輪免許」で運転できる大型トラックです。
大型自動二輪免許で運転可能な車両は【車両総重量11トン以上/最大積載量6.5トン以上/乗車定員30人以上】のいずれかの条件を満たす車両です。
そのほかにも大型免許を取得することで、中型自動車、普通自動車、小型特殊自動車、原動機付自転車を運転できるようになります。
大型免許取得の条件と入校後の流れ
大型免許取得の教習所入校条件は以下の通りです。
・普通免許取得後3年以上経過している21歳以上の人。
・視力は片目0.5以上、両目0.8以上あり、赤青黄の3色が識別できること。
・深視力2.5mの距離で平均誤差2cm以内。
・聴力は10mの距離で90dBの警報音を聞き取れること。
・視力は片目0.5以上、両目0.8以上あり、赤青黄の3色が識別できること。
・深視力2.5mの距離で平均誤差2cm以内。
・聴力は10mの距離で90dBの警報音を聞き取れること。
「普通免許取得後3年以上」は、免停期間を除きます。運転経歴証明書の提出を求める教習所もあるので、入校前に事前に確認しておきましょう。
大型免許は運転難易度が高く、普段車に乗っている人、小型・中型トラックドライバーとして運転実績がある人でも取得が難しいと言われています。
そのため、通学や合宿でしっかり練習し、免許を取得する必要があります。
大型免許取得までの講習数は次の通りです。
所持免許 | 第1段階 | 第2段階 | 合計 |
---|---|---|---|
免許なし | 学科10/技能16 | 学科16/技能20 | 学科26/技能36 |
普通免許(MT) | 学科0/技能14 | 学科1/技能17 | 学科1/技能31 |
通学免許も合宿免許も、最短で14日程度で講習を完了できる内容です。
入校にかかる費用は通学で25万前後、合宿で20万前後ですが、繁忙期はどの教習所も料金が高くなる傾向にあるので注意しましょう。
10トントラックの規格は?
標準的な10トントラックの規格は【全長12.0m以下/全幅2.5m以上/全高3.8m以下、最大積載量6.5トン以上、車両総重量11トン以上】です。
大型トラックは道路運送車両法、トラックメーカー、道路交通法によってそれぞれ規格が異なるので注意しましょう。
【寸法で区分:道路運送車両法】
【重量で区分:トラックメーカー/道路交通法】
また、荷台に乗せる上物の種類によって荷台寸法も変化します。それぞれの上物の特徴と一緒にまとめるので参考にしてくださいね。
他にも燃料を運ぶタンクローリーやクレーン付きのユニック車、乗用車の輸送に使用するキャリアカーなど、10トントラックが活躍できる現場は多いので「仕事が少ない」と悩むことはほぼありません。
大型トラックドライバーの給料は、平均30万程度、高い人だと50万円程度になります。給与面で待遇が良い一方、労働時間は長くなり体力勝負になる傾向にあります。
大型の10トントラックは幅広い配送を担える車種ですが、さらに免許を取得することで仕事の幅をより広げられます。
ここから少しだけ、大型免許と併せて取ると生きるけん引免許とクレーン免許について説明します。
けん引免許は、大型トラクターで重量750㎏以上の自走不可能な車をけん引する際に必要となる免許です。
「トレーラー免許」とも呼ばれていることからもわかるように、貨物トレーラーやタンクローリーなどの車両が該当します。
けん引免許には「けん引免許一種」「けん引免許二種免許」「けん引小型トレーラー限定免許」の3種類があります。
「けん引免許」「けん引小型トレーラー限定免許」は18歳以上で取得できますが、「けん引免許二種免許」は21歳以上、第一種免許取得後3年経過すると取得可能です。
トレーラーは連結できるので、運べる荷物量もぐっと増えます。配送の際も連結されているトレーラーを切り離すだけで済むので、配送時間の短縮にもつながりますよね。
ちなみに大型トレーラーの規定は総重量28トンまで、積載量20トン程度です。
「移動式クレーン運転士」は、クレーン付きのトラックであるユニック車を運転する際に必要となる免許で、国家資格です。
移動式クレーン運転士の免許を取得すると、すべての移動式クレーンを運転できます。1日の受講数は限られているので、最低でも免許取得まで6日はかかります。
建築現場の配送では、とくに「玉掛け」の技能講習が役に立ちます。玉掛けとはクレーンのフックに荷物を引っ掛ける作業を指します。
1トン超の玉掛けは「玉掛け技能講習」、1トン未満では「玉掛け特別教育」を受けます。
「玉掛け技能講習」は3日間、「玉掛け特別教育」は2日間で修了できます。こちらは講習なので、免許ではなく修了証が発行されるので、玉掛けを行う際は、必ず修了証を所持して提示できるようにしましょう。
重い荷物を持ち上げるためのクレーンが運転できるようになり、クレーンの先の引っ掛け部分で荷物も吊れる玉掛け技能講習も修了しているというドライバーは、現場でかなり重宝されます。
大型トラックは道路運送車両法、トラックメーカー、道路交通法によってそれぞれ規格が異なるので注意しましょう。
【寸法で区分:道路運送車両法】
区分 | 全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|---|
道路運送車両法 | 12,000mm以内 | 2,500mm以内 | 3,800mm以内 |
【重量で区分:トラックメーカー/道路交通法】
区分 | 積載量 | 総重量 |
---|---|---|
トラックメーカー | 5.0トン以上 | 5.0トン以上 |
道路交通法 | 6.5トン以上 | 11トン以上 |
また、荷台に乗せる上物の種類によって荷台寸法も変化します。それぞれの上物の特徴と一緒にまとめるので参考にしてくださいね。
上物の種類 | 荷台寸法目安 | 特徴 |
---|---|---|
平ボディ | 長さ9m/幅2.4m/高さ45cm | 屋根が無い平たい荷台。建築資材・家具や大きめの雑貨、酒類など幅広い用途で活用される。 |
バンボディ | 長さ9.6m/幅2.4m/高さ2.5m | 箱型の荷台。汎用性が高く雑貨類や部品便など雨に濡れてはいけない商品を運ぶ際に使われる。 |
ウィングボディ | 長さ10m/幅2.5m/高さ1m | バンボディの両側が翼のように開くタイプ。バンボディより荷物の積み下ろしがしやすい。 |
冷蔵冷凍庫 | 長さ12m/幅2.5m/高さ50cm | 荷台部分が冷蔵庫・冷凍庫の機能を果たす。生鮮食品や冷凍食品を運ぶ際に重宝する。 |
他にも燃料を運ぶタンクローリーやクレーン付きのユニック車、乗用車の輸送に使用するキャリアカーなど、10トントラックが活躍できる現場は多いので「仕事が少ない」と悩むことはほぼありません。
大型トラックドライバーの給料は、平均30万程度、高い人だと50万円程度になります。給与面で待遇が良い一方、労働時間は長くなり体力勝負になる傾向にあります。
もっと仕事の幅が広がる免許
大型の10トントラックは幅広い配送を担える車種ですが、さらに免許を取得することで仕事の幅をより広げられます。
ここから少しだけ、大型免許と併せて取ると生きるけん引免許とクレーン免許について説明します。
けん引免許
けん引免許は、大型トラクターで重量750㎏以上の自走不可能な車をけん引する際に必要となる免許です。
「トレーラー免許」とも呼ばれていることからもわかるように、貨物トレーラーやタンクローリーなどの車両が該当します。
けん引免許には「けん引免許一種」「けん引免許二種免許」「けん引小型トレーラー限定免許」の3種類があります。
「けん引免許」「けん引小型トレーラー限定免許」は18歳以上で取得できますが、「けん引免許二種免許」は21歳以上、第一種免許取得後3年経過すると取得可能です。
トレーラーは連結できるので、運べる荷物量もぐっと増えます。配送の際も連結されているトレーラーを切り離すだけで済むので、配送時間の短縮にもつながりますよね。
ちなみに大型トレーラーの規定は総重量28トンまで、積載量20トン程度です。
クレーン免許・玉掛け
「移動式クレーン運転士」は、クレーン付きのトラックであるユニック車を運転する際に必要となる免許で、国家資格です。
移動式クレーン運転士の免許を取得すると、すべての移動式クレーンを運転できます。1日の受講数は限られているので、最低でも免許取得まで6日はかかります。
建築現場の配送では、とくに「玉掛け」の技能講習が役に立ちます。玉掛けとはクレーンのフックに荷物を引っ掛ける作業を指します。
1トン超の玉掛けは「玉掛け技能講習」、1トン未満では「玉掛け特別教育」を受けます。
「玉掛け技能講習」は3日間、「玉掛け特別教育」は2日間で修了できます。こちらは講習なので、免許ではなく修了証が発行されるので、玉掛けを行う際は、必ず修了証を所持して提示できるようにしましょう。
重い荷物を持ち上げるためのクレーンが運転できるようになり、クレーンの先の引っ掛け部分で荷物も吊れる玉掛け技能講習も修了しているというドライバーは、現場でかなり重宝されます。
10トントラックは積みすぎ注意
大型トラックが長い鉄骨や木材を運んでいる場面を見たことがある人も多いでしょう。荷台の積載方法にもある程度ルールがあります。
先ほどの道路交通法のルールでも見てきましたが、基本的に全高3.8m以内までしか荷物を積めません。
横幅も、正面から見てはみ出している場合は違反です。それ以上積みたい場合は警察署に申請し、許可を得る必要があります。
許可を得られたら、次のことを遵守しましょう。
許可を得ない走行や、上記のことを遵守しなければ、過積載運転として罰則を受けることになります。
過積載運転は重大な事故を引き起こすおそれのある危険な行為です。過積載運転とは簡単に言うと、最大積載量を超えた貨物を積んだまま道路を走行することです。
10トントラックを含む大型トラックは、車両総重量25トンまでと規定されています。
この車両総重量から車両重量と乗車定員(55㎏想定)の重さを引いた重さが最大積載量になるので、トラックによっても積める量は変わってくるのです。
過積載運転を行うとどのような罰則が科されるのか、以下にまとめます。
【大型車・中型車の過積載についての罰則】
初めて過積載違反の指導を受けた場合は、車両使用停止処分となります。また、過積載10割以上の場合は上記の罰則に加え即免許停止処分となります。
10割以上の過積載運転は特に、意図的にドライバーが積んだとみなされる可能性が高く、罰則を受けたあとも再度過積載運転をするおそれがあると判断されます。
このような判断が下された場合は、警察署長名で「再発防止命令」が出されます。この命令に背き違反した場合も、「6カ月以下の懲役又は10万円以下の罰金」となります。
一度のみならず繰り返し過積載運転を行った場合は、以下のような処分が下されます。
さらに、企業側が過積載運転の実態を知っていた場合は、会社側も罰則対象となります。
罰則を受けると「運行管理者資格者証」を返納しなければなりません。
2015年から悪質と認められた過積載運転は、即時告発ができるようになったので、即時告発を受けると100万円以下の罰金となります。
配送中に過積載運転が見つかった場合は、車両を停止して積載物の重量測定を行います。その際、制限外許可証や自動車検査証などの提示を求められます。
その他にも、荷物を代車に積み替えるよう指示を受けたり、荷物を下ろせなかったりする場合は、警察が通行指示書を交付するため配送再会までに時間がかかります。
このように足止めを喰らってしまうと、クライアントへの配送時間も当然遅れてしまいますよね。
過積載運転は自分だけの問題ではなく、配送先となる企業や自分を雇用してくれている企業にも結果的に迷惑をかけることになります。
過積載運転にならないよう、荷物を積む際はきちんと重量を確認するようにしましょう。
先ほどの道路交通法のルールでも見てきましたが、基本的に全高3.8m以内までしか荷物を積めません。
横幅も、正面から見てはみ出している場合は違反です。それ以上積みたい場合は警察署に申請し、許可を得る必要があります。
許可を得られたら、次のことを遵守しましょう。
1:昼間は0.3㎡以上の赤色の布、夜間は赤色の反射板を荷物の見えやすい位置につける。
2:車体前面に許可証を提示すること。
2:車体前面に許可証を提示すること。
許可を得ない走行や、上記のことを遵守しなければ、過積載運転として罰則を受けることになります。
過積載運転による罰則
過積載運転は重大な事故を引き起こすおそれのある危険な行為です。過積載運転とは簡単に言うと、最大積載量を超えた貨物を積んだまま道路を走行することです。
10トントラックを含む大型トラックは、車両総重量25トンまでと規定されています。
この車両総重量から車両重量と乗車定員(55㎏想定)の重さを引いた重さが最大積載量になるので、トラックによっても積める量は変わってくるのです。
過積載運転を行うとどのような罰則が科されるのか、以下にまとめます。
【大型車・中型車の過積載についての罰則】
過積載の程度 | 違反点数 | 反則金 |
---|---|---|
10割以上 | 6点 | 6カ月以下の懲役又は10万円以下の罰金 |
5割以上10割未満 | 3点 | 40,000円 |
5割未満 | 2点 | 30,000円 |
初めて過積載違反の指導を受けた場合は、車両使用停止処分となります。また、過積載10割以上の場合は上記の罰則に加え即免許停止処分となります。
10割以上の過積載運転は特に、意図的にドライバーが積んだとみなされる可能性が高く、罰則を受けたあとも再度過積載運転をするおそれがあると判断されます。
このような判断が下された場合は、警察署長名で「再発防止命令」が出されます。この命令に背き違反した場合も、「6カ月以下の懲役又は10万円以下の罰金」となります。
一度のみならず繰り返し過積載運転を行った場合は、以下のような処分が下されます。
過積載の程度 | 処分内容 |
---|---|
10割以上または指導回数4回以上 | 事業許可取り消し |
5割以上10割未満 | 3年で4回指導を受けた場合事業停止 |
5割未満 | 3年で4回指導を受けた場合、定期報告義務の発生 |
さらに、企業側が過積載運転の実態を知っていた場合は、会社側も罰則対象となります。
罰則を受けると「運行管理者資格者証」を返納しなければなりません。
2015年から悪質と認められた過積載運転は、即時告発ができるようになったので、即時告発を受けると100万円以下の罰金となります。
過積載運転が見つかると配送先にも迷惑がかかる
配送中に過積載運転が見つかった場合は、車両を停止して積載物の重量測定を行います。その際、制限外許可証や自動車検査証などの提示を求められます。
その他にも、荷物を代車に積み替えるよう指示を受けたり、荷物を下ろせなかったりする場合は、警察が通行指示書を交付するため配送再会までに時間がかかります。
このように足止めを喰らってしまうと、クライアントへの配送時間も当然遅れてしまいますよね。
過積載運転は自分だけの問題ではなく、配送先となる企業や自分を雇用してくれている企業にも結果的に迷惑をかけることになります。
過積載運転にならないよう、荷物を積む際はきちんと重量を確認するようにしましょう。
10トントラックの運転の注意点
10トントラックは車両が大きい分、運転時に注意するポイントもたくさんあります。
ここからは10トントラックの運転で注意すべきポイントをいくつか見ていくので、運転の参考にしてみて下さい。
10トントラックともなると車両寸法は長くなってきます。
10トントラックは乗用車よりもホイールベースが長いため、内輪差が大きくなりカーブの難易度も高くなります。
大型トラックは、後輪からはみ出す「オーバーハング」と呼ばれる部分が長くとられています。右折時にオーバーハング部分が後続車と接触するおそれもあります。
上手く右折をするためには片方のミラーで内輪差を確認し、反対側でオーバーハングを確認するようにしましょう。
右折時には視線が右へ行きがちなので、右側のミラーでセンターラインをしっかり確認してはみ出さないよう注意しましょう。
左折時は車体がふくらみやすいため、油断すると車体がセンターラインをはみ出してしまう場合があります。
左側後方部分はバンボディでは特に死角が多くなるので、巻き込み事故も起きやすいです。
安全に左折するには、バックミラーやアンダーミラーをしっかり確認して通行人やバイク、自転車が居ないかしっかり確認した上で、できるだけ道路の左側に寄せて曲がるようにしましょう。
トラックの車幅は乗用車のおよそ1.3倍にあたる2.5m程度です。
狭い道を走行中、対向車が来るのに無理にすれ違おうとして接触事故を起こすケースもあります。
狭い道を通る際には一時停止するか徐行をし、しっかり安全を確認できた上で発進するようにしましょう。
10トントラックは車体の重量はもちろん、積載する荷物の重量も小型トラックや中型トラックに比べて重くなります。
そのため、走行時にブレーキを踏んだ際に停止距離が長くなります。スピードを出すほどブレーキは効きづらく、停止距離も長くなります。
停止距離とは、ブレーキが効くまでに進む「空走距離」と車が実際に停止するまでの距離である「制動距離」を足した距離を言います。
走行スピードと停止距離の目安は次の通りです。
スピードが速いほどブレーキが効かなくなることが一目両全ですよね。スピードを出すと視力が低下し視野も狭くなるので、運転時トラブルが起きたときに反応も鈍くなってしまいます。
10トントラックの運転は法定速度を守って、余裕をもって走行することを心掛けましょう。
ここからは10トントラックの運転で注意すべきポイントをいくつか見ていくので、運転の参考にしてみて下さい。
カーブの際の注意点
10トントラックともなると車両寸法は長くなってきます。
10トントラックは乗用車よりもホイールベースが長いため、内輪差が大きくなりカーブの難易度も高くなります。
右折時の注意
大型トラックは、後輪からはみ出す「オーバーハング」と呼ばれる部分が長くとられています。右折時にオーバーハング部分が後続車と接触するおそれもあります。
上手く右折をするためには片方のミラーで内輪差を確認し、反対側でオーバーハングを確認するようにしましょう。
右折時には視線が右へ行きがちなので、右側のミラーでセンターラインをしっかり確認してはみ出さないよう注意しましょう。
左折時の注意
左折時は車体がふくらみやすいため、油断すると車体がセンターラインをはみ出してしまう場合があります。
左側後方部分はバンボディでは特に死角が多くなるので、巻き込み事故も起きやすいです。
安全に左折するには、バックミラーやアンダーミラーをしっかり確認して通行人やバイク、自転車が居ないかしっかり確認した上で、できるだけ道路の左側に寄せて曲がるようにしましょう。
狭い道での安全確認
トラックの車幅は乗用車のおよそ1.3倍にあたる2.5m程度です。
狭い道を走行中、対向車が来るのに無理にすれ違おうとして接触事故を起こすケースもあります。
狭い道を通る際には一時停止するか徐行をし、しっかり安全を確認できた上で発進するようにしましょう。
ブレーキの感覚
10トントラックは車体の重量はもちろん、積載する荷物の重量も小型トラックや中型トラックに比べて重くなります。
そのため、走行時にブレーキを踏んだ際に停止距離が長くなります。スピードを出すほどブレーキは効きづらく、停止距離も長くなります。
停止距離とは、ブレーキが効くまでに進む「空走距離」と車が実際に停止するまでの距離である「制動距離」を足した距離を言います。
走行スピードと停止距離の目安は次の通りです。
時速 | 空走距離 | 制動距離 | 停止距離 |
---|---|---|---|
100㎞ | 28m | 84m | 112m |
80㎞ | 22m | 54m | 76m |
60㎞ | 17m | 27m | 44m |
40㎞ | 11m | 11m | 22m |
20㎞ | 6m | 3m | 9m |
スピードが速いほどブレーキが効かなくなることが一目両全ですよね。スピードを出すと視力が低下し視野も狭くなるので、運転時トラブルが起きたときに反応も鈍くなってしまいます。
10トントラックの運転は法定速度を守って、余裕をもって走行することを心掛けましょう。
10トントラックは大型免許で運転可能!安全運転を心掛けよう
ここまで10トントラックを運転するための大型自動二輪免許の取得方法や10トントラックの規格、運転の注意点など見てきました。
最後に重要なポイントを簡潔にまとめるので、一緒におさらいしましょう。
■10トントラックの運転に必要な大型自動二輪免許の取得方法【大型自動二輪免許・入校条件】
【大型自動二輪免許取得までの講習数】
【大型自動二輪免許で運転できる車両】
・10トントラックの標準的な規格【全長12.0m以下/全幅2.5m以上/全高3.8m以下、最大積載量6.5トン以上、車両総重量11トン以上】
■10トントラックの上物の種類
ここで挙げたのは一例で、車1台分を荷台に載せられるキャリアカーも10トントラックにある。けん引免許を持っていると、トレーラーやタンクローリーの運転も可能。
■10トントラック:過積載運転に注意【大型車・中型車の過積載についての罰則(初回)】
【過積載違反2回目以降】
■10トントラック運転の際の注意点
【カーブ】
トラックは死角が多いため、どちらに曲がる場合もバックミラーとアンダーミラーをしっかり確認する。
【ブレーキ】
・スピードを出しすぎるとブレーキが効きづらくなる。ブレーキが効くまでの「空走距離」と、車が実際に停止するまでの「制動距離」がどのくらいの距離になるか、しっかりと理解してブレーキを踏むこと。
配送業界全体がドライバー不足ですが、10トントラックドライバーは慢性的に人手が足りていない状況です。
なぜなら、10トントラックドライバーは長距離配送に加え、大きな荷物の積み下ろし作業といった体力勝負の仕事だからです。
トラックドライバーの中でも一番ハードなのが大型トラックドライバーです。
しかし、その分やりがいもあり、給料も小型・中型のトラックドライバーより多く稼げるというメリットもあります。
10トントラックドライバーは「大変そう、難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、誰でも最初は初心者です。
経験を重ねるにつれて運転スキルも上がり仕事も効率的にこなせるようになります。
大型トラックを運転してみたいという方は、ぜひ10トントラックドライバーに挑戦してみて下さいね。
最後に重要なポイントを簡潔にまとめるので、一緒におさらいしましょう。
■10トントラックの運転に必要な大型自動二輪免許の取得方法【大型自動二輪免許・入校条件】
年齢 | 21歳以上 |
---|---|
運転実績 | 普通免許取得後3年以上(免停期間除く) |
視力に関わる事項 | 片目0.5以上、両目0.8以上 深視力2.5mの距離で平均誤差2㎝以内 赤・黄・青の3色が識別可能 |
聴力に関わる事項 | 10mの距離で90dBの警報音が聴きとれる |
【大型自動二輪免許取得までの講習数】
・免許なし:学科26(第1段階10、第2段階16)/技能36(第1段階16、第2段階20)
・普通免許(MT):学科1(第2段階のみ)/技能31(第1段階14、第2段階17)
・費用は通学で25万円前後、合宿で20万前後。取得までの期間は最短14日程度。
・普通免許(MT):学科1(第2段階のみ)/技能31(第1段階14、第2段階17)
・費用は通学で25万円前後、合宿で20万前後。取得までの期間は最短14日程度。
【大型自動二輪免許で運転できる車両】
大型自動二輪免許 | 運転できる車両 | 運転可能車両 |
---|---|---|
車両総重量11トン以上 最大積載量6.5トン以上 乗車定員30人以上 | 中型自動車 普通自動車 小型特殊自動車 原動機付自転車 |
・10トントラックの標準的な規格【全長12.0m以下/全幅2.5m以上/全高3.8m以下、最大積載量6.5トン以上、車両総重量11トン以上】
■10トントラックの上物の種類
上物の種類 | 荷台寸法目安 |
---|---|
平ボディ | 長さ9m/幅2.4m/高さ45cm |
バンボディ | 長さ9.6m/幅2.4m/高さ2.5m |
ウィングボディ | 長さ10m/幅2.5m/高さ1m |
冷蔵冷凍庫 | 長さ12m/幅2.5m/高さ50cm |
ここで挙げたのは一例で、車1台分を荷台に載せられるキャリアカーも10トントラックにある。けん引免許を持っていると、トレーラーやタンクローリーの運転も可能。
■10トントラック:過積載運転に注意【大型車・中型車の過積載についての罰則(初回)】
・10割以上の過積載:即免停。違反点数6点、6カ月以下の懲役又は10万円以下の罰金
・5割以上10割未満の過積載:違反点数3点、反則金4万円。
・5割未満の過積載:違反点数2点、反則金3万円。
・5割以上10割未満の過積載:違反点数3点、反則金4万円。
・5割未満の過積載:違反点数2点、反則金3万円。
【過積載違反2回目以降】
・指導回数4回:事業取り消し。
・10割以上の過積載:事業取り消し。
・5割以上10割未満の過積載:3年で4回指導を受けた場合事業停止。
・5割未満の過積載:3年で4回指導を受けた場合、定期報告義務の発生。
・事業者も過積載を把握していたり、計画的な過積載だったりした場合は「運行管理者資格者証」を返納する。
・10割以上の過積載:事業取り消し。
・5割以上10割未満の過積載:3年で4回指導を受けた場合事業停止。
・5割未満の過積載:3年で4回指導を受けた場合、定期報告義務の発生。
・事業者も過積載を把握していたり、計画的な過積載だったりした場合は「運行管理者資格者証」を返納する。
■10トントラック運転の際の注意点
【カーブ】
トラックは死角が多いため、どちらに曲がる場合もバックミラーとアンダーミラーをしっかり確認する。
曲がる方向 | カーブ時の問題点 | 解決策 |
---|---|---|
右折 | オーバーハングしやすく後方車両と衝突するおそれ有り。 | バックミラーやアンダーミラーで内輪差とオーバーハングを確認しながらゆっくり曲がる。 |
左折 | 車体がふくらみやすい。巻き込み事故を起こしやすい。 | ミラーで左側に歩行者やバイクが無いか確認した後、できるだけ道路の左側に寄せて曲がる。 |
【ブレーキ】
・スピードを出しすぎるとブレーキが効きづらくなる。ブレーキが効くまでの「空走距離」と、車が実際に停止するまでの「制動距離」がどのくらいの距離になるか、しっかりと理解してブレーキを踏むこと。
配送業界全体がドライバー不足ですが、10トントラックドライバーは慢性的に人手が足りていない状況です。
なぜなら、10トントラックドライバーは長距離配送に加え、大きな荷物の積み下ろし作業といった体力勝負の仕事だからです。
トラックドライバーの中でも一番ハードなのが大型トラックドライバーです。
しかし、その分やりがいもあり、給料も小型・中型のトラックドライバーより多く稼げるというメリットもあります。
10トントラックドライバーは「大変そう、難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、誰でも最初は初心者です。
経験を重ねるにつれて運転スキルも上がり仕事も効率的にこなせるようになります。
大型トラックを運転してみたいという方は、ぜひ10トントラックドライバーに挑戦してみて下さいね。
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗
運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。