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最終更新日:2025-02-16

長距離ドライバーの労働時間は?仕事はきつい?

トラQ編集部
長距離ドライバーの労働時間は?仕事はきつい?
いま長距離ドライバーは人手不足と言われています。
転職を考えていて、こんな悩みをお持ちの方も多いはず。

・仕事ってキツイのかな?
・労働時間が長いとそれだけ疲れるよな
・具体的にキツイ内容って何なんだろう?


長距離ドライバーというと、トラックの花形って感じですよね。

しかし一方運で、転時間も長そうだし、何日も家に帰れなくて大変そうなイメージもあります。

お仕事をまとめると、以下のとおりです。

①労働時間は他と比べて長いが、近年改善されている
②4時間毎に30分の休憩をしなくてはいけない規則がある
③他に比べて給料がいい分、体力が必要で、就業時間が不規則になる
④業界は人手不足なので、よい会社に乗り換えると待遇が改善されるチャンス


メリットも増えていますが、今回はあえて長距離ドライバーのきつい所をピックアップしていきます。

きつい所を知っておくことで、自分に向いているかについても分かりますよ!


長距離ドライバーの仕事内容と問題点

長距離ドライバーの仕事内容と問題点
長距離ドライバーの仕事は、片道400㎞以上ルートを走り指定先に荷物を届けます。

荷物の積み下ろし作業などの体力仕事もあります。

1日で終わることは少なく、寝泊りはトラックの車内で仮眠することが多いです。

長距離ドライバーの配送ルートは、主に2種類あります。

定期便と、チャーター便です。

輸送方法仕事内容
定期便配送エリアが固定されている。
チャーター便トラックと運転手をセットで、企業や個人に貸し出す運送方法。


近距離や中距離トラックドライバーとの大きな差は、ほとんどの労働時間を運転に費やすということです。

近距離や中距離トラックでは、荷物の積み下ろし作業が多くなりがちです。

企業や個人のお客さまと、直接コミュニケーションを取ることが頻繁にあります。

仕事の問題点は3つ


長距離トラックドライバーが抱える仕事の問題点は、主に3つあります。

・違法労働が見逃されやすい
・事故の確率が高くなる
・労働時間が長い


それぞれ詳しく解説していきます。

①違法労働が見逃されやすい
長距離ドライバーの仕事の問題点は、雇い主にも大きな原因があります。

過去、違法労働による無理な仕事の詰め込みが原因で、ドライバーが必要な休憩を取れない状況が慢性的に起こりました。

これにより、それが大きな事故に繋がるケースが増加し、非常に大きな社会問題となりました。

サラリーマンのように、しっかりとした管理体制が取れていない場合、うやむやになりがちという問題点があります。

【参考】勝浦総合法律事務所 トラックドライバー(運転手)の残業代請求


②事故の確率が高くなる
長距離を運転するということは実際問題、労働時間が長くなります。
ということは、どうしても事故を起こしてしまう確率は上がってしまいます。

そして、事故や違法行為などで免許が免停になってしまったら、そのまま自分の仕事に大きな影響が出るというリスクがあります。

③労働時間が長い
時間の長さについては、次で説明していきます。

どうしても長くなるけど限度がある


「長距離ドライバーの労働時間が長いなんて、当たり前でしょ。」なんて、思っている人も多いでしょう。

実際、宅配・地場などの近距離と運転時間を比べたら長くなります。

だからこそ、比較的給料がいいわけです。

しかし、それにも「限度」はあります。

違法な労働時間はドライバーの判断力を鈍らせ、事故の危険性が高まります。

それに、過度な労働はストレスになり、それが離職へと繋がるのです。

夢とロマンがある長距離ドライバーにも、適切な労働時間の指標が必要です。

・トラックドライバーの拘束時間は、1日13時間
・延長は16時間まで
・拘束時間が15時間を超えるのは、1週間で2日以内


これが、労働基準法で定められている内容です。

【参考】厚生労働省「労働基準法」

4時間運転したら30分休まなくてはいけない


トラック運転手は、4時間を超える運転時間には30分の休憩が必要です。

「4030運動」と呼ばれています。

ドラレコに記録が残りますので、現在ほとんどのトラック運転手はこの4030運動を実施しています。

以前よりも、休憩時間については改善されています。

適切な休憩は、運転手が安全に運転するために必要な時間です。

【参考】厚生労働省「トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント」

人気がない原因は仕事内容と人間関係の2パターン

人気がない原因は仕事内容と人間関係の2パターン
長距離ドライバーの人気がない原因は、主に2つのパターンに分かれます。

1つ目は、仕事の内容によるもの。
2つ目は、取引先や旧体制が残っている人間関係によるもの。

この2パターンに分けて解説します。

仕事がきつい理由は5つ


長距離ドライバーのデメリットは以下の5つです。

・生活が不規則になりがち
・体力的にきつい
・睡眠が十分にとれないときもある
・休憩する駐車場スペースが少ない
・待機時間が長い


①生活が不規則になりがち
長距離を走るとなると、交通量などの観点から深夜に走行することも少なくありません。

昼夜逆転の生活をしていると、どうしても疲れはたまってしまいます。

そして、日中の仕事もあるので、どうしても生活が不規則なりがちで、健康維持には苦労するようです。

②体力的にきつい
近距離、中距離トラックドライバーにも共通して言えることですが、トラック運転手は荷物の積み下ろし作業も仕事の内です。

コンテナや、かごなどの積み下ろしは比較的楽ですが、そうでないものの場合、すべて自分で積み下ろし作業をしなくてはいけません。

体力勝負なのは否めません。

③睡眠が十分にとれないときもある
「アイドリングストップ」が常識になってきました。

しかし、夏場や冬場に駐車場でエンジンを切った状態では、暑さや寒さでなかなか十分な睡眠がとれない場合もあるでしょう。

布団を持ち込んだりするなど、対策も可能ですが、あくまで車内。いつもぐっすりというわけにはいかないですね。

④休憩する駐車場スペースが少ない
高速道路ではパーキングエリアに一定の駐車スペースがありますが、いつも満車のイメージです。

下道では道の駅やコンビニなどが利用される場合がありますが、ここも大型が停められる場所は限られています。

最近では、一部の駐車場を使うマナーが悪いドライバーがいるために、長時間の駐車を禁止する場所もあります。

また、泊まり込みの車を禁止するとこも増えてきています。

トラックドライバーには厳しい時代です。

⑤待機時間が長い
トラック運転手に「待機時間」はつきものです。

4時間以上、ただひたすら待つこともあります。

待機時間に寝てればいいといっても、連絡が来たらすぐに動かなくてはいけません。待機場所だって必要です。

一般にあまり知られていない仕事内容

物流の仕事って、普段の生活の中では人の目に触れる機会が少ない業種ですよね。

それゆえに、暗幕に覆われている部分があるんです。

仕事を受ける側と仕事を頼む側、どうしても仕事を受ける側の立場が弱くなってしまうことってありますよね。

本来では、トラックドライバーの仕事ではないような仕事を、やらざるを得ない場合があります。

・納品した商品に振り分けのためのシール貼り
・倉庫の空き場所を自分で作ってから、納品を頼まれる
・前のトラックが空き次第、すぐに納品して

そこまでしなくちゃいけないの?という仕事まで、取引先によってはしなくてはいけないこともあるようです。

旧体制が招く人間関係によるもの

昭和のトラック野郎というと、花形の仕事として月100万稼いで当たり前の時代があったと言います。

また現在のトラックドライバーは、異業種から転職してくる人が多くなり、昔ほど横暴な態度の人は減ってきています。

しかし、ごく一部の「生き残り」がいないわけではありません。

取引先に横柄な態度の人や、同じ社内でも規則を守らず気まま勝手な人も一部いるようです。

トラックドライバーは「人づきあい」が他の仕事に比べてラクと言われます。

しかし取引先や同じ会社の社員など、最低限の人づきあいは必要です。

現役長距離ドライバーの実態


実際現役の長距離ドライバーは何に悩んでいるのでしょうか?

いくつかピックアップして、リアルな悩みをお伝えします。

“何より欲しいのは駐車場です。まず4tロング以上が入れる様な駐車場が都心は殆どありません。それだけ解消されればだいぶ変わるかと思います。
長距離なんかはみんな休むに当たって独自の対策してますよ。”

引用元:Yahoo!知恵袋


普段、コンビニや高速道路のパーキングなどのトラック用の大型の駐車場っていっぱいなことが多いですよね。

それって、「足りていない」からなんですね。

違法駐車はいけないことですが、そうしなくていけないような事情があるようです。

“大型長距離ドライバーになりたいと考えている44歳サラリーマンです。”

こちらの質問者に対する、現役ドライバーの解答がこちら。

44歳からの大型運転手への転職 体力的にもきついですよ。 できるなら お勧めしません。

引用元:Yahoo!知恵袋


トラックドライバーの仕事は運転以外にも荷下ろしなどの作業がセットです。

今までまったくの畑違いのサラリーマンが、44歳からはじめるには色々厳しい面がありそうですね。

仕事が楽しい理由4つ


長距離ドライバーの仕事にもいいところはあります。

楽しい4つの理由を説明します。

①マイペースに仕事ができる
トラックドライバーは、他の仕事に比べて人間関係のストレスが少ないという特徴があります。

その中でもダントツ1位が、長距離ドライバーです。

何と言っても、仕事中のほとんどが運転中でひとりきりですから。

②ひとりの時間を楽しめる
オフィスで働いていれば、休憩時間にひとりになりたければ外に出ていくしかありません。

トラックドライバーなら、オフィスは車内。

休憩時間はカーテンをしてしまったら、周りの視線も気になりません

ごはんを食べたら、動画を見ても昼寝しても自由です。

それでも立派に「仕事中」です。

休憩は、休まなくては意味がありません。

③人手不足の今は、条件のいい会社を選べる
これは、今の運送業の危機を逆手に取った方法です。

トラック業界は今、深刻な人材不足に陥っています。

低賃金や違法労働が問題となり、次々と会社は潰れ、離職してしまう人が急増したためです。

業界は、賃金面や福利厚生などを充実させて、なんとか人手を確保しようと必死に対策をしています。

要するに「引く手あまた」状態。しかも、長距離ドライバーは、大型免許などの取得が不可欠です。

労働時間が長いというのがネックで、特になり手が不足しているのです。

しっかりと情報収集できている限り、ものすごくクリーンで好条件な会社に入れます。

それに、旧体制は崩壊しつつあります。

よい会社だけが生き残れているので、好条件の確率は今後高くなっていく一方なのです。

④給料がいい
トラックドライバーの中でも、とりわけ「長距離」「大型」のドライバーは給料が高くなります。

それ以外の、トラックドライバーの平均給与が30~35万円なのに対して、長距離大型トラックの運転手は35~40万円なのです。

そのからくりとは…

・時間外労働(残業代)がつく
・なり手が少ないから、好待遇
・給料体制が、固定給+歩合制だから


歩合制は、努力次第でたくさん稼げるのが魅力です。

固定給で最低給料は確保されているので、走ったら走っただけ給料に反映される仕組みです。

改善策を考えよう!選ぶ権利はこちらにアリ

改善策を考えよう!選ぶ権利はこちらにアリ
正直なところ、長距離ドライバーのきついところばかりを見ていると、とても前向きな気持ちにはなれませんね。

しかし「きつい」は、自分の力で変えられる部分もあります。

終身雇用がふつうだった働き方は、すでに崩壊しつつあります。

上層部が旧体制なのであれば、こちらから蹴とばしてしまいましょう。

なんといっても、自分の人生。選ぶ権利はこちらにあります。

国も動きだしている!業界は変わりつつある


国もトラックドライバーの労働時間について、問題があると認識しています。

「トラック運転者の労働時間改善に向けた荷主等への対策」

以下の3つの取り組みは、厚生労働省が行っている対策です。

1.荷主と運送事業者の協力による取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン
2.荷主と運送業者のためのトラック運転者労働時間削減に向けた改善ハンドブック
3.【荷主のための物流改善パンフレット】運送事業者の事業環境改善に向けて
引用:厚生労働省ホームページ


参考:荷主と運送事業者の協力による取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン

この対策が末端にまで浸透するかは、まだまだ不透明としか言いようがありません。

しかし、国をあげて対策をしなくてはいけないくらい、トラックドライバーの労働短縮には問題点があるのです。

そして、それは実際に効果を上げています。

ドラレコの設置により、運転時間をコントロールできるようになりました。

それにより、違法な労働はぐっと減りました。

トラック業界は今クリーンな職場に変わりつつあります。

「好き」でも「きつい」のであれば、鞍替えがオススメ


現在、トラックドライバーとして働いている方にも

「キツすぎ・・・。もう他に転職しようかな?でも、楽でいいところもあるしなぁ」

と考える人はいるでしょう。

しかし、トラックドライバーの仕事において「よいところ」「悪いところ」。

この二つについて身をもって知っていると、それを活かさないのはもったいない!

その悩み、実は同業に鞍替えするだけで解決しちゃうかもしれません。

よい会社を選ぶポイントを知っておくと「きつい」は緩くなる


「井の中の蛙大海を知らず」ってよく聞きますよね。

同じ「長距離ドライバー」でも、実は会社によって待遇の差が凄く大きいんです!

1社だけで、あきらめてしまうのはもったいない。

何社も検討して、自分にあった条件の会社を選びましょう。

見分けるポイントを紹介

求人情報にどの記載があると、良い会社と見分けるポイントになるのでしょうか。

具体例をあげていきますので、参考にしてください。

ポイント1:平均給与より高給は危険
トラックドライバーの平均給与は、月収にすると30~35万円が一般的です。

これより明らかに高い給与を謳っているには理由があります。

ずばり「キツイ」からです。

「やった!今のとこより給料いいじゃん」と、給料だけで選ぶのは危険です。

ポイント2:従業員数は多いに越したことはない
従業員数が少ないということは、その人数で仕事を回さなくていけません。

どうしても、「休日をとりづらい」のです。

従業員数が多いほど、融通が効きます。

従業員数が少ない会社では、「家族経営」の所も少なくありません。

家族経営が悪いわけではありませんが、どうしても経営体制が緩くなりがちです。

従業員数が多い、大手を選ぶのが吉です。

ポイント3:福利厚生が充実しているのか
人材不足に悩む運送業。

福利厚生を手厚くしている会社が増えてきています。

福利厚生が充実しているのは、メリットしかありません。

ついつい、給料の数字ばかりが気になりますが、ここは重要なポイントです。

・保養所がある
・独身寮が無料
・転居費用の補助
・家賃補助がある
・結婚祝い金、出産育児一時金などがある
・大型免許取得に補助がある


最低でも、これくらいは福利厚生が充実している所を探すと、後々自分に利益となります。

ポイント4:罰則規定をチェック
会社によって事故は自己責任とされたり、荷物の破損の保証が無かったり、免停の間の給与保障が無かったりなどがあります。

このあたりの補償内容は、とても大切です。必ずチェックしましょう。

まとめ

まとめ
仕事できつい内容をまとめます。

・長距離ドライバーは仕事の拘束時間が長いが、休憩時間がとれるようになった
・事故や違反をすると直接仕事に大きな影響が出る
・ドライバーの仕事ではないことも取引先によってはやらなくてはいけないこともある
・大型トラックの休憩場所は限られる
・体力が必要。生活時間が不規則になりがち


どんな仕事も「きつい」部分はあります。

自分にとっての「きつい」「つらい」部分を見極めるためにも、仕事内容を知っておくことは大切です。

今、国は体質改善のために動き出しています。

キツイ部分が今後もっと緩和されることが期待できます。

上手に探すことによって、好条件の会社でクリーンな職場が待っています。

情報は常に最新版にアップデートしましょう。
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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